第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
しばらく裕太に(強く)抱きしめられたゆり、
裕太から離れれば目の前にはユウとレンの姿があった。
そしてゆりは嬉しそうにユウを裕太から受け取り抱きしめた。
「っユウ!!」_ぎゅっ…
『っ……』
(っゆりちゃん……)
「っよかった……ユウ……涼介さんから聞いたよ?
こんなになっちゃって……でも涼介さんが直してくれたから、
平気なんだよね?」
『……(微笑)』
(僕はもう平気だよ?それよりも今はゆりちゃんと
こうして会えたことの方が嬉しいよ……!)
「今日はユウとレンも一緒に観光してきたんだぞ?
後で写真見せてあげるね!」
「うん、ありがとう伯父さん!……よかったね、ユウ……
それにレンも(微笑)」
ゆりはユウに目を向けた後レンにも目を向けた。ユウはもちろん
百合も必死に涙を堪えながらゆりを見つめた。
『っ……』
(ゆり……ママも今すぐにでも抱きつきたいよぉ……!
叶輔がマジ羨ましすぎるぅ!!)←
(百合の奴、また叶輔に妬いてるな……汗)
「……ゆり、今日生中継でライブあったんだろ?
疲れてないか?」
「うん!私は大丈夫だよパパ!さっきご飯も食べたし!」
「ははっ…それならよかったよ(微笑)
思ったよりお前が大丈夫そうで安心したよ……
向こうで辛い目に遭ってたんだろ?今日はもう無理するなよ?」
「うん……ありがとねパパ?
今日の観光の話、色々聞きたいな!」
「あぁ、そうだな(微笑)
それに……裕太くんがお前に沢山のお土産買ったから
それも見せないとだしな(苦笑)」
「そうそう!ゆりに似合う服とかも沢山買ったし
お菓子も色々買ってきたんだぞ♪後で俺たちの部屋に来いよ!」
「うん!そうさせてもらうね……けど……」
(憲吾、いつ頃来るのかな……)
ゆりは太輔や裕太達と沢山話したいのは山々だが
どうしても憲吾のことが気がかりだった。
それを察するように涼介がゆりたちのところにやってきた。