第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
5人が家族との再会を喜ぶ中ゆりも
太輔や裕太達の元に駆け寄り太輔の胸の中に飛び込んだ。
「っゆり……!」
「っパパ!!」_ぎゅっ…!
(パパにもやっと会えた……)
太輔はゆりを抱きしめ頭を撫でた。
ちなみに叶輔と百合は裕太が抱っこしている。
「っゆり……無事でよかった……本当に……っ……」
「っパパ……ずっと、ずっと会いたかった!!」
涙を流しながらゆりを抱きしめる太輔、
またゆりも涙を流しながら父の温もりを感じていた。
裕太に抱っこされている2人も涙を堪えながらゆり達を見ていた。
『っ……』
(ゆりちゃん……やっと会えた……
早くゆりちゃんと話したいよ……!)
『……(微笑)』
(ゆりが無事で、本当によかった……
今日はいっぱいパパに甘えていいんだからね?もちろん叶輔にも……)
「っゆり!!本当に無事でよかった!!
俺も父さん達もすっごく心配したんだから!!!」
「っ伯父さん……心配かけてごめんなさい……私は大丈夫だよ?」
「う、うううう!!!涙」
裕太は大粒の涙を流しその涙は叶輔と百合の頭に落ちた。
『……。』
(お兄ちゃんったら相変わらずなんだから!)
「裕太くんも、ずっとお前のこと心配してたんだぞ?ほら……」
太輔はゆりを離し裕太にも抱きつくよう促した。
そしてゆりは泣きじゃくる裕太に抱きついた。
「っ伯父さん!」_ギュッ!
「っ……!ゆりーーー!!涙」_ギュウウ!
「グエッ!」
(いつもより苦しい……!汗)
『『っ……汗』』
((ついでにこっちも苦しいんですけど!!!))
ゆりは若干抱きついたことを後悔したが
裕太がどれほど自分を心配してたかは伝わってきたので
そのまま抱きしめる。そして2人を包み込むように裕志と有希子も
優しく包み込んだ。ゆりと裕太に挟まれた叶輔と百合も
少し苦しそうにしたがゆりに抱きしめられてると思えば
全然苦ではなかった。
「……(微笑)」
(よかった……無事にゆりが戻ってきてくれて……)
太輔は微笑みながらゆり達を見守っていた……。