第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
普段両親に対してもクールな千鶴、
そんな千鶴も涙を浮かべながら両親に抱きついた。
「っお母さん!お父さん!」_ギュッ!
「っ千鶴……!本当に千鶴なんだな!?」
「えぇ……っ…会いたかった……!」
「お母さん達も貴女に会いたくて堪らなかったわ!!
帰ってきたのね……」
「うんっ!」
両親の後ろには颯太の姿もあった。
「おかえり千鶴、ここまでよく頑張ったな(微笑)」
「っ叔父さん……」
颯太も少しの涙を浮かべながら千鶴の頭を撫でた。
天羽家の隣には宮瀬家に加え奈央と有栖川兄弟、
愛美も泣きながら両親に抱きつく。
「っう、うう……!お母さぁんお父さぁん!!
会いたかったよぉっ!!」
「っよく無事で戻ってきてくれたな愛美……!」
「酷いことされなかった?どこか怪我もしてない!?」
「っ私はもう大丈夫、だよ?
だってこうしてお母さん達に会えたんだもんっ!」
「っまなちゃん……よく無事で……」
奈央は目に涙を浮かべ後ろから愛美を抱きしめた。
「っ奈央叔母さん!
それに雅叔父さんに美咲叔父さんも!!」
「っ本当に心配したんだぞ?
でも、愛美がこうして無事に戻ってきてくれて嬉しいよ(微笑)」
「今日は愛美の好きそうな食べ物もいっぱい買ってきたんだぞ?
後でみんなで食べような?」
「っうん!(微笑)」
小鳥遊姉妹も両親に抱きつき再会を喜んだ。
隼人も宏光同様泣きじゃくりながら二人を抱きしめていた。
「っ凪咲!来夢!っホントマジ心配したんだからな!?
お前らが誘拐されて話聞かされた後おかしいと思ったらまさかの偽物で
本物はまだ誘拐されたままだって聞いてよ!!」
「っ心配かけてごめんなさいお父さん……」
「わああああんっ!!涙」
「凪咲、来夢……貴女達が無事で本当によかったわ……
今日は無理しなくていいのよ?どこか痛いところとかはない?」
詩音も2人を抱きしめいつもより優しい声色で2人を労った。
「っ私たちは大丈夫よ……ライブも、無事終わったし(微笑)」
「っう、うう!!お姉ちゃん!
来夢の事庇っていっぱい嫌なことされてた!何強がってんだし!!」
「っ……」
「っ立派なお姉ちゃんね……でも、今日くらい沢山甘えなさい!」
「う、うう……!」
凪咲は来夢と詩音の言葉に涙を流し両親を強く抱きしめた。