第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
こうしてバスはホテルに無事着いた。
ゆり達は部屋に一旦戻り私服に着替えると食事を食べる為
大広間に集まり軽めの夕食をとりながら家族が帰ってくるのを待った。
「っ愛美ちゃん……
あんなに北京ダッグ食べたのにまだ食べれるの?(苦笑)」
「はい!まだまだいけますよ知念さん♪」
「家族が帰ってくるまでにお腹壊さないでよ?」
「はーいっ♪」
「やれやれ……(微笑)」
(でもやっぱり、いつもの愛美ちゃんで安心するよ……)
それぞれお腹を満たしていると1人のスタッフが大広間に入ってきた。
「みんな!今お父さんとお母さん達が戻ってきたよ!」
_ガタッ!「「っ!!」」
家族が戻ってきたことを伝えられゆり達は思わず席から立ち上がる。
「っこらこらみんな!そんなに焦らないの!(苦笑)」
(でも無理ないか……笑)
涼介がやれやれと見ていると大広間の扉が勢いよく開かれた。
_バンッ!
「来海ッ!!!」
「っパパ……!!」_ダッ!
先頭にいたのは宏光、
宏光は大粒の涙を流しながら来海の名前を呼んだ。
来海はそんな父を見ると真っ先に駆け出した。
「っ来海!本当に来海なのね!?」
「「おねえちゃーんっ!!」」
「っママ!結月!凌駕!」
来海は勢いよく家族に飛びつき宏光は来海を強く抱きしめた。
「っう、ううう!!来海〜……
心配したんだぞこのやろう!!!涙」
「っパパ泣きすぎだってばぁ!
っ……つられて泣いちゃう!!涙」
小夜も来海を抱きしめ結月と凌駕も来海の腰に抱きついた。
「お帰りなさい来海……(微笑)」
「っ……ただいまママ!
う、うううう!!涙止まんなぁい!!涙」
「「わああああんっ!涙」」
優しく来海を包みこみ普段泣かない結月と凌駕も
宏光に負けじと大量の涙を流していた。
そして他の家族も続々と入ってきて
ゆり達も家族の元へ駆け出した。