第16章 ☆Story33☆ 喜びの再会
バスの移動中でもゆり達は会話を楽しんでいた。
ちなみに太輔達は先程レストランを出たと言うので
ゆり達より少し遅くに到着する予定になっている。
「みんな!多分家族のみんなより早く着くと思うから
大広間でお父さんとお母さん達出迎えない?きっと喜ぶよ!」
「いいアイデアですね涼介さん!」
(ふふ……それじゃ、
パパ達だけじゃなくユウもびっくりするんだろうなぁ!っ……でも、
なんでユウはあんなことになっちゃったんだろ……)
ふとユウのことが気になったゆりだったが
今は再会できる時を楽しみにした。
「いいですよね?社長!」
「あぁ、そうだな(微笑)
みんな!今日明日は沢山甘えていいんだからな?
お前達を一番心配していたのは親御さん達だ。安心させてあげなさい。」
「「はい!!」」
「……(微笑)
……涼介、」
「はい?どうしたんですか社長?」
涼介は瑛二の隣に座っており
さっきまで立っていたが話を聞くため腰掛けた。
「さっき話した、彼のことなんだが……」
「っはい……」
「その彼と言うのは、三船くんのことなんだ。」
「っみ!?っ……三船くん?
っ何で三船くんが……」
涼介は声を荒げそうだったがギリギリのところで耐え
声を小さくさせた。
「昨日、櫻井さんの他に2人の男がいただろ?
その一人が三船くんだったんだ。」
「っ……まさか、本当に……人違いかなって思ったのに……」
「っ涼介も、気づいていたのか?」
「何となくっていうか、似てるなーみたいな……でもさすがに
本当に三船くんだなんて思ってもみなかったですけど……(苦笑)
でも何で三船くんが北京に……」
「その点は藤ヶ谷さん達と合流した時に詳しく話す。
ただ三船くんが来るという事だけ今は理解してて欲しい。
この件は俺達に加えSPの4人とゆりのご家族だけに伝えられる。
くれぐれも他のスタッフやメンバーには言わないようにしてくれ。」
「っわかりました……もしかして、
三船くんもゆりちゃん達の救出に?」
「あぁ、櫻井さん自身が三船くんを呼んだらしい。」
「っそれほど三船くんはゆりちゃんにとって大切な存在って
事ですよね……今日のMiss Youみたいに。」
「あぁ……涼介、くれぐれも内密にな?」
「もちろんですよ!」