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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第15章 ☆Story33☆ 決着


会場は盛り上がったまま無事終了した。
そして裏方に退場するゆりたち、各マネージャーが
いつも通りゆり達にタオルやドリンクを渡した。


「お疲れ様、2人のゆりちゃん。
タオルとドリンクどうぞっ」

「『ありがとうございます!』」

「ふふふ……(微笑)」
(なんか双子みたい……でも、この子達はどうなるんだろ……)


ゆり達が休憩をとっていると翔がその場にやってきた。
その瞬間、ゆりは不安の気持ちでいっぱいになった。


「っ櫻井さん!」
(もしかして、この子達を回収に来たのかな……)

「皆さん、お疲れ様でした。
とても素晴らしいステージでしたよ(微笑)」

「『ありがとうございます!』」

「……さて、
ライブが落ち着いたところで大事なお話が皆さんにあります。」

「っ……この子達をどうするんですか!?」


思わず翔に詰め寄るゆり、その言葉に11人は表情を曇らせた。
涼介はゆりの肩を持ち落ち着かせた。


「っゆりちゃん落ち着いて……」

「っだって!この子達が壊されちゃうかもしれないんですよ!?
せっかくみんなでひとつになれたのに!!」


ゆりは目に涙を浮かばせた。
そんなゆりにもう一人のゆりが手を握った。


『っ私たちを庇わなくていいよ……だって、
私たちは機械だもん。壊されても平気……それに、
私たちは本物の貴女たちの代わりとして作られた偽物。
本物が戻ってきた以上、私たちがいる必要性はないの……』

「っでも!さっき言ったじゃん!
別の道があるって!!」

『っでも!この姿じゃやっぱり無理だよ!!
だって、所詮私は……藤ヶ谷ゆりの偽物だもん……』

「っそんな……!
っ櫻井さん!お願いですからこの子達を壊さないでください!
だって!さっきだってみんなとひとつになれた!!
だから「ゆりちゃん、」っ…!」

「……貴女の気持ち、確と受け止めました。
ですが当初の目的としてはアンドロイドの回収です。
このままアンドロイドの彼女達を残すということはできません。」

「っ……」


翔の冷静な言葉に何も言い返せないゆり、
ゆりは顔を俯かせた。
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