第15章 ☆Story33☆ 決着
A.N.JELLが全員涙を流している頃、Kis-My-Ft2は……
「っだあああ!!
ゆりちゃんの大切な人ってどう聞いても三船じゃん!!涙」
タイスケは別の意味でも泣き崩れていた。
他のメンバーも涙を流したり鼻を啜ったりと感傷に浸っていた。
ヒロミツも涙を浮かべながらタイスケを見た。
「いい加減、この辺で見納めろよ……ゆりちゃんがそれくらい、
三船のことが大切なんだからよ……」
(ゆりちゃん、
まだ中学生なのにもう運命の相手見つかったんだな……
俺もそろそろ、誰かいねぇかなぁ……もう26だし……)
_グスンッ
「っ……踏ん切りがつかねぇんだもん!まだ無理ぃぃぃぃ!!涙
つか!俺が三船を認めるまではぜぇぇぇたいっ無理だわ!!」←
「「……引」」←
((え、これでも諦めないの?涙すんごい引っ込んだ……))←
……通常運転のキスマイだった。
そしてゆりが病院に着いてからは潤と行動をしていた憲吾、
ホテルの時と同じ変装で潤と共に中継の途中から翔と合流した。
ちなみに翔たちは瑛二たちのところではなく特設スペースにいる。
ガラス面からは正面ステージが見えゆり達の姿が見えた。
「櫻井総監、三船くんをお連れしました。」
「お疲れ様です。
ただいま来海ちゃんによる対決が終了したところです。
この後はいよいよゆりちゃんの出番です。」
「っ……」
(ゆり……)
「ここからは少し遠いですが我慢してくださいね?
さすがに裏方ではスタッフが多すぎますから……」
「いえ……俺がここに居るなんて、本来なかったことですから……
他のみんなは、無事に勝負を決めたんですか?」
「えぇ(微笑)
さすがに、この会場の観客全員がというわけではありませんでしたが
中継先の日本からは全て本物のみんなに投票がされ、
現在5戦中5勝でございます。」
「っ凄い……日本中のファン全員を納得させるだなんて……」
(なら、きっとゆりもやってくれる……)
憲吾は少し遠い場所からゆりを見守った。そして特に
対決内容は知らされてなかった憲吾、ゆりの対決は
あの「Miss You」による歌唱対決と知り驚きを隠せなかった。
「っ……」
(この曲、ゆりが俺に歌ってくれた……)