• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第15章 ☆Story33☆ 決着


ゆりの対決が始まった頃、
廉をはじめとするA.N.JELLも生中継映像を見ていた。


「っ前代未聞のステージ……最後はゆりか……しかも、」
(対決曲がMiss Youかよ……見ものだな。)

「廉、お前はどっちが本物のゆりちゃんだと思う?」

「は!そんなの決まってるだろ、こっちに決まってる。
さっきから2人のゆりを見比べれば一目瞭然だ……
そんなこと今更聞いてどうすんだよ柊、
他のメンバーも日本からは全員本物に投票入れてるだろ。」

「ううん、ただ……
俺たちや日本のみんなはゆりちゃんたちを知ってるから
こうしてすぐ見分けることができる。でも、
現地の人たちはまだそこまではわからないでしょ?
現に会場では半数近くが見分けられていない……
当然と言えば当然だけどさ、」

「……柊さん、そんなこと急に言い出してどうしたんですか?」


勇気は首を傾げながら柊を見た。


「いや……ゆりちゃんたち、
世界一のグループになるって宣誓したじゃん?
本当の世界一になるには、このライトを全部同じ色に染めなきゃいけない。
それくらい険しい道だって思ったんだ……。」

「っまさに、茨の道ってことですか……?」


ソファーに座って見ていた美男も柊を見上げた。


「あぁ。それくらい彼女達は険しい道を行こうとしている……
本当に凄いよこの子達は……」
(ゆりちゃん……君はあの百合ちゃんの娘だ。
俺が初めて好きになった人の……

君が本当に世界一のアイドルを目指すなら、
このステージで証明してみせて……)


こうして4人は2人のゆりの歌唱を見守った。
本物のゆりが歌い終わり4人は……




「う、うぅぅ美男〜……涙」

「勇気さぁああん!!涙」

「「なんかめちゃ感動したぁあああ!!涙」」


抱き合いながら大量の涙を流す勇気と美男。


「っ勇気と美男、おめぇら泣きすぎだろ……グスッ…クソッ!」
(泣くとからしくねぇ!!ガキンチョのくせに生意気だぞゆり!!)


廉も鼻を啜りながら涙を流した。
一方で柊も涙を浮かべていた……


_グスッ…「っまさか、ここまでとは恐れ入ったよ……(微笑)」
(君は、きっとパパとママとみたいに大切な人を見つけたんだよね?)
/ 1590ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp