第15章 ☆Story33☆ 決着
「日本は全員白に投票しています!!」
「「っ!!」」
進行役の言葉に顔をあげる来海と5人。
日本からはまたもや全員一致の白、来海の勝利が決まった。
『っなんで……ダンスだけなら、アタシの方が……』
「あのね?
ファンの人たちは、ちゃんとアタシ達を見てくれているんだよ。
アタシは、そんなファンのみんなに救われてこの勝利を勝ち取ったの。
アンタもホント凄かったよ。
アタシの代わりに踊ってもらいたいくらい……けどね、」
『っ……』
「アタシの魂はアタシだけのもの……
簡単に偽物のアンドロイドには譲れないよ。もちろん、
アタシのファン達もね……」
『っ……アタシの、負けのようね……アタシは、
所詮偽物だってことよね……』
「っアンタにはアンタの魂があるじゃない……
その完璧で力強いダンスは強力な武器だもん。
ありがとう。アンタのおかげで、アタシも心の底から楽しめた。
ファンの大切さを改めて学んだ……本当に、ありがとう(微笑)」
『っ……!』
来海はニセ来海に手を差し出した。
「勝負の後は、あっつい握手っしょ!」
『っ……暑っ苦しいリーダーだこと……
暑すぎるリーダーは、嫌われるわよ。』_ぎゅっ…
ニセ来海はそれに応えるように手を出し来海と握手を交わした。
そしてお互い微笑みあった。
「『……(微笑)』」
_パチパチパチ!!
再び拍手が湧き上がり中には涙を流す者もいた。
愛美、凪咲、来夢の3人は思わず涙を流しゆりも目に涙を浮かべた。
「っくる……(微笑)」
(凄いよくる……本当に、貴女が私たちのリーダーでよかった……)
「あらゆり……泣きそうな顔してるわよ?」
「っ千鶴……だって……」
「次はいよいよ貴女の出番なのよ?
泣くのはまた後でにしなさい。」
「っごめん(苦笑)
うん、そうだね……私も、みんなの心に届くように歌うよ。」
「フッ…頼りにしてるわよ……エース様?(微笑)」
「……(微笑)
えぇ……ラストはこのエースにお任せっ!……なんてね笑」
「「……(微笑)」」
そして5回戦までが終わり6回戦の最終戦、いよいよ……
「5回戦は接戦の末、後攻の北山来海が勝利を収めました!
そして最終戦は……
グループの絶対エース・藤ヶ谷ゆり!!」