第15章 ☆Story33☆ 決着
7人は凪咲の説明を聞き続け…
「勝敗はもちろん、
ここにいるお客さんに加え今中継を見ている皆さんです。
会場の皆さんはペンライトの色を変えてどちらが本物か答えてください。
そして、中継を見ている皆さんはお手持ちのスマートフォンやパソコンに
このような画面が出るようになっています。
会場のお客さんと同様にどちらが本物かこのペンライトをクリックして
投票してください。」
凪咲の説明が終わるとスマホ画面にはタップで投票できるよう
ペンライトが2つ表示されていた。
ちなみに現在表示されているペンライトの色はオレンジと白。
「っこれなら、
日本中のファンが投票できてあっという間に証明できる!
偽物がアンドロイドなら、細かいとこまで再現はできないはずだ。」
(それにゆりちゃんに関しては一目瞭然、
ファンならもうどっちが本物で偽物かわかったようなもんだ。
でも他の5人はまだ少しわからないな……)
そしていよいよ始まる本物VS偽物のパフォーマンス対決。
1回戦は来夢だった。
「まず1回戦は小鳥遊来夢!
対決内容はローラースケートパフォーマンスです。
Dolceといえば、当然ローラースケートが定番ですよね?
初戦に相応しい対決です!」
「よろしくね、来夢ちゃん!」
『っ……勝つのは、来夢だよ!!』
「来夢だって負けないよ!
……あ!キスマイ兄さんたちも見てくれてるかな!?
来夢の方がキスマイよりローラースケート上手だから見ててね〜♪」
「「ええええええッ!?」」
((急に何それっ!?))
いきなり挑発?をかけられたキスマイ。
だが来夢のパフォーマンスは素晴らしいものだった。
ちなみに対決の順番はニセ来夢の後に来夢。
「っ来夢ちゃん前より上手くなってない!?
ってか、やっぱりこの来夢ちゃんが本物だよね?
なんか、心に響くっていうのかな……」
タカシは来夢の技術にすっかり圧巻されていた。
そしてヒロミツもこの来夢が本物であろうと見切った。
「っぽいな……この勝負、後攻の来夢ちゃんの勝ちだな。」
来夢対決が終わり、進行役が説明を続けた。
「ではここから投票です!
先攻が本物だと思った方はオレンジ、
後攻が本物と思った方は白のペンライトをつけてください。」
「当然、白だな!」
タイスケは白のペンライトをタップした。