第15章 ☆Story33☆ 決着
「「Oui!!」」
瑛二の言葉に大きく返事をするゆり達、
ゆり達はステージに目を向けると中継の時間になったのか
スタッフがゆり達の元にやってきた。
「まもなく生中継入ります!」
「いよいよだな……みんな、準備はいいな?」
「はい!私たちのパフォーマンス、見ててください!」
(憲吾も、どこかで見てくれたら嬉しいな……)
_コクッ「よし……
お前達が考えたパフォーマンスを、世界中に発信させるんだ。」
「「はい!!」」
ゆり達はスタッフと共にステージ近くに向かった。
そこからは6人のアンドロイド達の姿が見えた。
ゆり
『みんなー!!まだまだ盛り上がれるー?』
「「「イエーイッ!!!」」」
来海
『この後は世界中と生中継で繋がるよ!!』
愛美
『生中継までのカウントダウン!一緒にやってね!!』
ゆり
『それじゃあ行くよー!!……10、9、8……』
「……よし、予定通りだ。
後はお前達に任せる……行って来い!」
「「はい!!」」
ゆり達はカウントダウンが3を切った瞬間に
ゆりを先頭にローラースケートでステージへ走り出した。
_ダッ…!!
「みんな……いくよ!!」
「「Oui!!!」」
『『3、2、1!!』』
ゆり
『生中継スタート!!
世界中のみんなー!!こんばんは!!私たち!!』
『『Dolceです!!!』』
来海
『今日はn「ちょっと待ったー!!!」っ!?』
「「「っ!?!?」」」
来海の先陣を切る声にアンドロイドを始め観客も声を失った。
それもそのはず、ステージ上にいるDolceの目の前には
Dolceと瓜二つの少女が6人もいるのだ……。
「「……。」」
『『っ……』』
そして向かい合う12人、その異色な光景に会場はもちろん
中継を見ている全員がシーンっと静まり返った……。
そんな静寂を破ったのはゆりのアンドロイドだった。
『っあ、貴女たち……私たちのそっくりさん達、かな?
え…ええ!?何これサプライズ!?』
「……違う。そっくりさんは貴女たちでしょ?
私が、本物の藤ヶ谷ゆり。
そして……今ステージに立った私たちが本物のDolceよ!!」
『っ……』