第15章 ☆Story33☆ 決着
バスが会場裏に着き
周りは公安警察と思われる警官達が沢山配置に着いていた。
専用に作られたルートからステージ裏に案内されるゆり。
奥に入って行けば行くほど顔見知りのスタッフ達がおり
スタッフの中には泣いている者もいた。
「っ本物のみんなが戻ってきたぞ……!」
「っやったわ!!これで元通りに戻るのね!!」
「「っ……」」
((帰ってきたんだ私たち……))
ゆり達はやっと自分たちが帰ってくる事ができたのだと安心し
思わず涙が出そうになったが耐えた。
そしてすぐ目の前の先にはステージが見えてきた。
そこには瑛二や涼介をはじめとするマネージャー達がおり
ゆり達に気づくとこちらに向かって走ってきた。
「っゆりちゃん!!みんな!!」
「っ涼介さん!!」
ゆりは思わずその場から走り出し涼介の元に駆け出した。
そして涼介に抱きつくゆり。
_ギュッ!「っ涼介さん!!」
「っお帰りなさいゆりちゃん!!
本当によかった戻ってきてくれて!!
本当に心配したんだから!!」_ギュウッ!
涼介は涙を流しながらゆりを強く抱きしめた。
「っ帰ってきたよ涼介さん……私たち、全員で……!」
「っゆりちゃん、怖い思い沢山したよね?
っ守れなくてごめんね……!!」
「っ涼介さんも、みんなも悪くありません!!
私たちは、こうしてみんなのところに戻って来れた……
今はそれだけで……」
「っゆりちゃん……ゆりちゃん!!」_ギュウウ…
「ぐぇ!涼介しゃん苦し…汗」
_ばっ!「っごめんつい!汗」
強く抱きしめられたゆりは苦しくなり思わず涼介の背中を叩いた。
そして涼介は慌ててゆりを離した。他のみんなも
それぞれマネージャーと感動の再会を果たし瑛二もその場にやってきた。
「っみんな……よく戻ってきてくれたな。
ここにいる全員、お前達を待っていたぞ(微笑)」
「「っ社長……」」
「みんな、色々疲れているだろうがここが踏ん張り時だ。
お前達の輝きを、世界中に魅せるんだっ」
「「っ……はい!!」」
「……(微笑)
感動の再会の続きはこのステージが終わってからだ。
お前達……頼んだぞ!」
「「Oui ウイ !!」」