第15章 ☆Story33☆ 決着
「そういうゆりは、何で勝負するのよ?」
お笑いで勝負をする千鶴がゆりに質問する。
そしてゆりが対決するものは……
「……私はもちろん、歌で勝負する。
曲は、『Miss You』私が憲吾に向けてアレンジした曲……
この曲は特別な曲だから……この曲だけは絶対譲れない……。」
「「っ……!」」
ゆりは歌唱で対決。
その場にいる全員はゆりの気迫に息を呑んだ。
「絶対に、負けない……」
「っゆり……うん、だね!
アタシ達が負けるわけない!」
「「もちろんっ!」」
_コクッ「みんな……いこう!
私たちの夢、取り戻すよ!!」
_コクッ「「……(微笑)」」
決意を新たにする6人、
ちなみに衣装にも着替え終わっているがゆりは身体中の
キスマークが消えていない為、長袖の衣装とタイツを履いている。
そんな中翔と複数のSPと思われる男性達がやってきた。
憲吾は現在潤と一緒に行動している。
「皆さん、準備の方はよろしいですか?」
「「はい!」」
「では会場に参りましょう。
時刻は現在19:10、ちょうどいい時間ですよ。」
「よっしゃー!絶対かーつ!!」
「来海ちゃんも気合十分ですね(微笑)
では皆さん、専用のバスに乗って参りますよ。」
「「はいっ!!」」
いよいよ会場に向かうゆりたち、
そして涼介達もいる会場では……
「っ社長!
今病院から出発したとのことです!」
「っそうか……!
ようやく、ゆり達に会えるのだな……」
先程翔から連絡を受けた涼介は駆け足で瑛二に報告。
「はい(微笑)
それにしても、アンドロイド達のパフォーマンスも凄いものですね。
振り付けも完璧だし……」
「あぁ。側から見れば、誰も偽物だと思わないだろうな……だが、
ゆり達はきっとやってくれるはずだ……」
「はい……」
ゆり達が戻ってくるのを楽しみにしつつも
まだ不安が残る涼介達やスタッフ達、ゆり達が到着するまで
アンドロイド達のステージを見守るのだった。