第15章 ☆Story33☆ 決着
「っ……みんな!!」
(やっとみんなに会えた!!)
「「っゆり(ちゃん)!!!」」
ゆりは来海達の元に走り出し
来海達もゆりの元に駆け出した。そしてお互い抱き合う6人。
「っ良かった!!みんな無事で!!」
「っゆり!!アンタのこと本当に心配したんだからね!?
あの後他の人から聞いて、
ゆりだけ別のところに連れて行かれたって……!」
来海は泣きじゃくりながらゆりに抱きついている。
「っ来海達だって、酷いことされたんでしょ……?
私はみんな事が心配だったよ!!
私より乱暴なことされてるんじゃないかって……」
「っそりゃあ……アタシを襲ったヤツはクズ野郎だったけどさ……
でもゆりはあの殺人犯の出雲に……!
憲吾さんっていう彼氏がいるのに!!」
「っ……!
っうん……その人に、私の初めて奪われちゃった……
でもこうしてみんなと会えた!またみんなで世界を目指せる!
今はそれだけですごく嬉しいの!」
「「っゆり(ちゃん)……」」
「……それに、まず私たちがやることはステージに立つこと。
そして、証明しよう!
私たちが本物で、私たちしかDolceはいないってことを……」
「「……えぇ!!」」
「……(微笑)」
こうして心を改めて一つにしたゆりたち。
ちなみにゆり達のパフォーマンス対決は……
「アタシは当然ダンスバトル!
機械は正確に踊れても、
アタシなら心の奥まで届くパフォーマンスができる!」
「来夢はローラースケート!
やっぱりDolceと言ったらローラースケートだもん!
偽物どころかキスマイにも負けないもんね!」
来海と来夢はダンスとローラースケートで勝負。
Dolceらしい対決である。
しかし凪咲、千鶴、愛美の3人は……
「私といえば勉強ね。クイズ対決で勝負よ。
難しい問題でも解いてみせるわ!」
「私はお笑い対決で勝負ね。
アンドロイドにお笑いで負けるわけにはいかないわ。」
「私は大食い対決!
食べることなら絶対アンドロイドに負けない自信ある!」
「っちょそこ3人!なんか方向性少し違くない!?」
思わずツッコむゆり。
「そういうゆりは、何で勝負するのよ?」
「……私はもちろん、」