第15章 ☆Story33☆ 決着
『……はい、組織の頭と思われる人物に接触しました。』
「っそれは本当ですか……!?」
『はい、名前は東郷と言うらしいです。
下の名前は、分かりませんけど……若い男でした。』
「分かりました。その件についてはまた改めて……
ゆりちゃん、本当にお身体は大丈夫ですか?」
「っえっと……まぁ……」
『……っ櫻井さん、
ゆりも他の5人と同じような被害に遭っています。
ちゃんと……検査か何かで診てあげてください。』
「えぇ、もちろん。
……ゆりちゃん、」
「っは、はい……」
「今すぐにとではありませんが、後日にこれまでのことを
出来るだけお話しいただきたいのですが大丈夫ですか?」
「っ……はい、」
ゆりは少し不安そうにしながらも頷いた。
憲吾は少しでも安心させるように頭を撫でた。
「ゆり……無理しなくていいんだからな?」
「っありがとう憲吾……でも、私は大丈夫だよ?
……櫻井さん、他のみんなは……」
「他の皆さんは少し先に出発させました。
心のケアなども必要ですからね……」
「っ……やっぱり、みんなも強姦されて……」
「っえぇ……5人には女性隊員がついています。
ゆりちゃんは、三船くんと一緒にいた方がよろしいですよね?」
「っえ!///
っ……それ、は……まぁ……」
「っ……///」
(いざ他の人に言われると恥ずい……)
『……とりあえず、俺の役目はここまでだな。
三船、ゆりのこと……頼んだぞ。』
「っ……はいっ」
_コクッ『では櫻井さん、僕は一旦この辺で失礼します。
また改めて、京本と一緒に伺いますのでゆり達のこと
よろしくお願いします。』
「はい、お任せください。
貴方も本当にお疲れ様でした。また後で会いましょう。」
『はい……ゆり、』
「っは、はい!」
『この後櫻井さんから話聞かされると思うけど、
ライブ……無理しない程度に頑張れよ。』
「っライブ……?
確かに、今日はライブの日ですけどもう始まって……」
「えぇ。現在ステージには、
ゆりちゃん達のアンドロイド達が立っています。」
「っ……!?」