第15章 ☆Story33☆ 決着
「また、な……ゆり、」_シュタッ!
「『っ!』」
あっという間にその場から立ち去っていった東郷、
再び部屋にはゆりたち3人だけとなった。
『っ……』
「っアイツ……」
(今回は譲るって言うことは、
またゆりが狙われるってことか……一体アイツはなぜ……)
「っ憲吾……」
「っ大丈夫だ……仮面ティーチャー、アイツは……」
『あぁ、気配が完全に消えた……それにこのアジトはもうお終いだ。
もうここに居座る必要もない……だが、』
_コクッ「アイツは、ゆりを諦めていない……」
「っ……」
(東郷さん……何で私にそこまでこだわるの……)
『……早くここを出よう。』
_コクッ「「っ……」」
3人が部屋から出ようとした時大我が部屋に入ってきた。
「っ仮面ティーチャー、三船くん!大丈夫!?」
『あぁ、ゆりも何とか無事だ。』
「っ良かった……それより、
さっき横を勢いよく走り去っていった男?がいたんだけど
もしかしてさっきまで誰かいた?」
『っあぁ……この組織の頭だ。
多分京本が見たのはソイツだと思う……』
「っまさかそいつが……っとにかく、
早くゆりちゃんを外に連れて行こう。
櫻井さんも来てるから……」
『そうだな……ゆり、三船……行くぞ。』
「「っはい、」」
4人は部屋を後にし1階に降っていく。
外に出れば翔や作業班と見られる人達が沢山集まっていた。
「……っ!櫻井さん……!」
「っゆりちゃん……貴女もご無事で何よりです。
お怪我はありませんか?」
「っはい……憲吾と、仮面ティーチャーが来てくれましたから……」
「仮面ティーチャー、そして三船くん……お疲れ様です。」
『僕は、三船を援護しただけです。三船の力がなければ、
ゆりをこうして救う事はできませんでした。』_ポンッ
「っ……!」
仮面ティーチャーは憲吾の肩をポンッと叩いた。
『よくやったな、三船。』
「っ仮面ティーチャー……いいえ、貴方がいたからこそ
俺も戦えた……本当にありがとうございました。」
_コクッ『……櫻井さん、
ゆり達を送り届けたら報告したいことがあります。』
「……何か、組織のことでも?」
『……』