第15章 ☆Story33☆ 決着
「っ……」
憲吾の優しい言葉に涙がどんどん溢れてくるゆり、憲吾は
ただゆりを抱きしめけして離そうとしなかった……。
「お前は何も悪くない……だから、自分のこと汚いなんて言うなよ……
俺が、それを感じさせないくらい……
ゆりを、大切にするから……!
俺がゆりを支えるから……!
だから……お前は自分を責めなくていい……ゆり、好きだ。
っ大好きだ……!!」
「っ……!
っ憲吾……憲吾!!」_ぎゅっ…!
ゆりは再び憲吾に抱きついた。
「っゆり……」
「っ憲吾……!私も、貴方が好き!!
誰よりも憲吾のことが大好きなのっ!!」
「っ……ゆり……(微笑)」
「っ私……これからも憲吾の彼女でいていいの……?」
「っ当たり前だ……!
俺だって、お前の彼氏でいていいのか?」
「っ憲吾じゃなきゃやだ!
憲吾だけだもん……私が好きなのは……憲吾だけだよ……」
「っゆり……_ぎゅっ…
お前のこと、絶対に離さないから……
約束する、ゆり……」
「っ憲吾……」
お互いを確かめ合うように抱き合うゆりと憲吾、
ずっと一緒にいた仮面ティーチャーは少し言いづらそうにしながら
咳払いをして2人に声をかけた。
『んっんん!』
「「っ!?」」
『っ2人とも……せっかくのところ悪いけど、そろそろ行こう。
他の5人は先に向かったらしいからな……』
「「っすみません……///」」
すっかり仮面ティーチャーのことを忘れていた2人、
ゆりと憲吾は顔を真っ赤にさせたが。ベッドから降りた。
「っゆり……歩けるか?
ここ7階だから少し歩くぞ……」
「うん……私は大丈夫……早く行こう、
東郷さんがいつ戻るかわからないし……」
『東郷……誰だそれは、』
「えっと、
この組織の「ほぉ……ここから逃げ出そうと言うのか?ゆり、」
っ!?っ……東郷、さん……」
「『っ!?』」
3人の背後にはいつの間にか東郷の姿があった。
東郷はゆりと初めて会った時と同じでサングラスを掛けており
憲吾と仮面ティーチャーは東郷の顔がよくわからない。
仮面ティーチャーは2人を守るように前に出た。
『っお前か……』