第15章 ☆Story33☆ 決着
ゆりside
『2人とも、本当に大丈夫か?』
「っはい……私は、大丈夫です。
でも、憲吾の顔に傷が……」
(もしかして、さっきの戦闘か何かで傷ついちゃったのかな……)
「心配するな、これくらいの傷……
試合をやっててもできる傷だ……それこそ、ゆりのh……っ!
っゆり……その、首についてる跡って……」
「っ!」_ばっ!
「っゆり……?」
「っ……」
っそうだ……私は汚れてるんだった……出雲に犯されて、
その後に東郷さんに犯されて……私は汚れてしまった……。
憲吾の彼女である資格がないくらい、何度も犯されて私は……
「っ……見ない、で……私、汚れてるから……
っ私……憲吾以外の人に……っ……!」
「っ……」
「っう、うぅ……」
「っゆり……」
「っごめんなさい……ごめんなさいッ……!」
憲吾に、こんな身体見られたくない……
幻滅しちゃったよね……
「っゆり……!」_ギュッ…
「っ……!(なんで……)
っ憲…吾……何で……」
優しく抱きしめてくれる憲吾、何でこんなに優しくしてくれるの……
汚れた私に、なんで……
「っゆりは汚れてなんかいない。俺は、
ゆりが無事ならそれでいいんだ……怖い思い、したよな……
来るのが遅くなって悪りぃ……本当にごめんな……」
「っ憲吾は何も悪くないよ……!
っ何で……何で憲吾はそんなに優しいの……?
私、1回だけじゃないんだよ?
一日中、何回も犯されて……感じたくないのに感じて……!
憲吾のこと、裏切っちゃったのに……」
そう……私は薬の効果とか関係なしに東郷さんに感じてしまった。
憲吾のことをどんなに想っても、身体はあの人を求めてしまった……
そんな私が憲吾の彼女だなんて……
「っそんなの関係ない……!
俺が好きなのは、ゆりだけだ……ゆり、
前電話で話した時「大好き」って言ってくれたよな?
俺は、お前からそう言われるだけでも嬉しいんだ……
たとえ身体を犯されても、
俺を好きでいてくれたならそれだけでいいんだ……!」
「っ……」
本当に貴方は優しいね……
ここまで汚れた私を包み込んでくれるなんて……
どんだけ優しいのよ……!
私、本当に貴方の彼女でいていいの……?
私が憲吾の……