第15章 ☆Story33☆ 決着
何とかゆりたちのアンドロイド全員気絶させた憲吾。
仮面ティーチャーは憲吾の肩に手を置いた。
『よくやったな三船……ありがとう。』
「っお役に立てて光栄です。
あの時のお礼には程遠いですが……」
『いや、お前にとってもゆりと戦うことは
身を削られるより辛いことのはずだ。お前は十分にやった。
ここからは俺に任せろ。』
「っ……はい、」
『またこの6人が動き出すかもしれない……
その前にゆりを見つけ出すぞ。』
「そうですね……」
再び駆け出す2人、扉に目を配っていると
1つの扉だけ鎖がかけられていることに気づいた。
「『っ!』」
「っ仮面ティーチャー、あれ……」
『っあぁ……ここだけこんなに鎖が……鍵も付いてる……
っバイクがあればすぐ破れるんだが……』
「俺に、任せてください。
覇気を使えばすぐ開けられます。」
『っ……分かった、任せるぞ三船。』
「はい……スゥ……」_ゴゴゴゴ…
憲吾が深呼吸をすると憲吾の背後には
オレンジの光を纏ったライオン、覇気の姿が現れた。
そして力を右拳に集約させ扉に向かって拳を振り下ろした。
_ドゴオォッ!
『っ……すげぇ……』
「っ行きましょう……!」
一瞬にして扉は砕け2人は急いで部屋に入った。
「っゆり!!」
『っどこだゆり!!』
部屋を見渡すがゆりの姿は見えなかった。
「っゆり!!どこにいるんだ!!!」
『っ……っ!!
っ三船!!あそこだ!!!』
「っ……!」
仮面ティーチャーが指を差した先にはもう一つの扉があり
そこも鎖と鍵で厳重に縛られていた。
「っゆり!!」
_ドゴオッ!
憲吾は急いで走り出し再び覇気の力で扉を砕いた。
煙が舞いそれが掃けるとその先には……
「んんんっ!!」
「っ……ゆりッ!!!」