第15章 ☆Story33☆ 決着
「っ!?」
(異分子……?この人たちにとっての異分子はいわゆる裏切り者?
即ち、外部の人が紛れていて私たちを……)
「現に、別のアジトは現地の警察に潰された。
ここもいつ嗅ぎつけてもおかしくない、何せ……
君達が匿われているのだからな。」
「っ……なら、
私がここから出られるのも時間の問題じゃないですか?」
(もし、班田さんの時と同じで櫻井さんが関わっているなら……
きっと助かる……みんな無事でパパ達のところに帰れる……)
「かもしれん。
だが、君だけはそうさせるわけにはいかない。」
「っなんですって!?」
「さっきも言っただろ?
君はもう、あの方の特別な存在になったのだ。
もっとわかりやすく言えば我々の仲間になったということだ。」
「っふざけないで!!
なんで私が貴方達の仲間に_グイッ!‥っ離して!!」
突然伊集院に腕を掴まれるゆり、
そして引っ張られるがまま東郷の部屋に歩き出した。
抵抗したが構わず連れて行かれベッドに無理やり押し倒された。
_どんっ!
「っ何するのよ!」
「東郷様がお戻りなるまでここで大人しくしてろ。」
「っ何するつもり!?」
伊集院は白衣のポケットから縄とガムテープのようなものを取り出した。
そして縄でゆりの体を縛った。
「っいや!!解いて!!!」
「その口も、塞がないとな……」_ベリッ!
「っやm_もがっ…んん!んんっ!」
口をガムテープで封じられ喋ることができないゆり、
そして伊集院は手首も縄で縛った。
「んんん!!」
「東郷様が戻られるまで我慢しろ。
……念のため柱に繋いでおくか……」
「んんっ!!!」
ベッドは天蓋付きになっておりその柱に縄を繋いだ。
これでゆりの身動きは取れなくなってしまった。
「これでここに、助けが来ることはない。
それに……君のクローンをもう一体作らせて貰った。」
「っ!?」
「そのクローンは出雲の元にいる、
そして一昨日の君と同じように犯されているよ。」
「っ……」
(なんてことを……)
「アイツらはそのクローンを君の本物として救助するだろう……
そして本物の君はこのまま……
我々とずっと一緒になるということだ(嘲笑)」
「っ……」
(っそんな!みんなと一緒に帰れないなんて絶対に嫌だ!!)