第15章 ☆Story33☆ 決着
「撮れました!出来栄えはどうですか?」
「ありがとうございます北山先生。
上手く撮れてると思います。」
「お!北山先生の割にはいいじゃん!」←
「うーん……それ喜んでいいやつ?笑」
「裕太くん……苦笑」
(やっぱり元モデルだけあって写真写りにこだわりあるんだな……苦笑)
こうして写真を撮りながら歴史ある世界遺産を満喫した。
時刻は既に19時を回っておりこの後は事務所側で手配したレストランで
夕食を取ることになっている。一同はバスに乗りレストランに向かう。
太輔はスマホの写真を見返しながら着くのを待った。
「兄さん……今頃生中継始まったところだよね?
ゆり達、大丈夫だよね?」
「櫻井さんがいるんだ。きっと大丈夫だ……帰る頃には、
ゆり達が待っててくれるはずだ……。」
(ライブはアンコール含めて20時半までか……
俺たちがホテルに着くのも多分21時くらい……きっと、
大丈夫だよな……ゆり。)
『……。』
(ゆりちゃん、早く会いたいよ……
父さん達も、ゆりちゃん達のこと待ってるんだからさ……)
叶輔は太輔に抱かれながらゆりが無事であることを祈った。
また百合も裕太の膝の上でゆりや子供達の身を案じた。
『……。』
(ゆり、みんな……絶対無事で戻ってくるんだよ。
戻ってきたら、いっぱい家族に甘えていいんだからね……)
こうしているうちにレストランに着き一行は夕食を食べるのだった。
ちなみに叶輔と百合も連れて行った。(食べれないけど……)
『『……。』』
((こんなに美味しいそうなのに、
ひとつも食べれない……クソ!))←
叶輔と百合は食べれないことを残念がりながらも
太輔達を見守るのだった。
「今日は思い出もいっぱい作れたし写真も沢山撮れたよね。
早く、ゆり達にも見せたいよ。お土産も買ったしさ!」
「そうだな……って、
裕太くんはゆりに土産買いすぎだ(苦笑)」
(洋服も何着買ったことやら……汗)←
ちなみに裕太は最初のレジャー施設でかなりの買い物をし母に怒られ
買った物は全部速達の宅配でホテルまで送ってもらったのだ。
そんな裕太を横目に太輔は夕食を食べ進めるのだった。