第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
「っ……」
「ほぉ……そう来たか。
昨日今日とで、色々学んだか?」
「っ……言っときますけど、
どんなことを命令されても私の心は揺るぎませんから……」
「ふっ……そうか、出来るもんならやってみろ。
このオレ相手に、どこまで通用するか……」
「っ……///」_っちゅ…
ゆりは再び東郷に唇を落とし
軽いフレンチキスを角度を変えながら繰り返す。
まだ慣れていない少しぎこちない仕草は東郷の体を熱くさせた。
「っん…っチュ…チュッ……///」
「ッ……」
思わずゆりの頭を抱え自身の方に引き寄せ身体を密着させた。
そのまま舌を絡ませフレンチキスからディープキスへ変わり
ゆりからも舌を絡ませた。
_クチュッ‥チュッ……クチュ…
「んっ…///」
(っ憲吾……目の前の相手が、
憲吾だったらどんなにいいんだろ……)
ゆりは目を閉じながらできるだけ憲吾のことを考えた。
罪悪感を感じながらも、東郷を憲吾に置き換えるゆり。
そうでもしないと自分を保てそうになかった……。
それを東郷は感じ取ったのか唇が離れた瞬間に口を開いた。
「おい……オレにキスしといて他の男の事考えてるな?」
「っ……!
そ、そんなこと……」
「お前が一日二日で心が揺らぐとは思ってない。そんなお前が、
そういう 表情カオ をするのはあの男を考えているからだろ?」
「っ……」
東郷の言葉に何も返せないゆりは
そのまま視線を逸らした。
「……まあ今はいい。気に食わないが、
徐々に俺に変えていけばいいだけの話だからな……続けろ。」
「っ……」
ゆりは東郷の言葉通り続きを再開した。
2人しかいない密室にはいやらしいリップ音が響く。
数十分続け、そろそろ限界が来たゆりは唇を離し体を起こした。
「っ……」
「もう限界か?」
「っだって30分近くも……もうこれ以上は……_スリッ‥ッン!///」
東郷は右手をゆりの腰に手を置きそのままお尻の方へなぞった。
ビクッと体を跳ねさせるゆり、東郷は構わずお尻を撫で
ゆりの欲情を煽った。
「ッぁ…ちょっ…!///」
「オレをあれだけで満足させられたと思ったか?
……まだ全然足りないな。」
「っ……今度は何を……」