第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
『あッ!__さんすきぃ…///
__さんも好きって言ってぇ///』
『っ!?』
っゆり……何言って……だって、お前が好きなのは……
『はっ!すっかり可愛くなっちまって……いいぜ?
……好きだ、ゆり……愛してる……。』
『っやめろ!!!』
『お前を愛せるのは、このオレ "だけ" だ。』
『っ__さ‥っアア!///』
男はゆりの耳元で囁くとキスをしながら律動を早めていった。
っ違う……違う……違う……!
お前はゆりのことを愛してなんて……!
ゆりだってこんな奴に……!
『ンンッ!んぁ…!///ひゃんッ!///
好きぃ…ゆりも__さんのこと…!///』
『っ……!』
っやめろよゆり……
これ以上アイツに身体も心も許すなよッ!!
『っ__さんのこと大好きだよぉ♡///』
「大好き」なんてソイツに言うなよ……あの時の電話だって、
俺にしか言わないって……
『っやめろ……!』
『それだけか?
オレは愛してるって言ったんだぞ?』
『アアッ…///
っ__さぁん好きぃ…大好き…///』
っやめろゆり!!
『__さん愛してる…♡///』
『クク……誰よりも、か?』
っ嘘だろゆり……
何でそんな奴に「愛してる」だなんて……
『はい…__さんしか愛せません…♡///』
目をトロンとさせうっとりした表情を見せながら
男に「愛してる」と告げるとゆりは両手で男の顔を引き寄せ
そのままキスをした……。
『っ……やめろおおおおッ!!!!』
声が枯れそうになる程叫ぶ憲吾。ふとを顔をあげるとその男は
こちらに顔を向け勝ち誇ったかのようにニヤッと笑い口を開いた。
『コイツはもうお前のモノじゃなくオレのもんだ。』
『っ!』
っ嘘だ……!
ゆりがアイツの……アイツのモノにだなんて……
頭が真っ白になりその場で固まっているとその男は
いつの間にか憲吾の目の前におりその顔が目の前にあった……。
『っ……お前……』
『お前の負け、だ(嘲笑)』
『っ……
うああああああッ!!!』