第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
『っゆり!!』
男に無理やり犯されているゆりを助けようと憲吾は
ゆりの元に駆け寄ろうとしたが金縛りにあったかのように
そこから一歩も動けなかった。
『っクソ…!
っゆり!!ゆり!!ゆりっ!!!』
憲吾は何度もゆりの名前を叫ぶがそれは2人に届くことはなく
ゆりは徐々に男に身体を委ねていった……。
『っあ!///そこやぁ…!///』
『っほら!気持ちいいんだろ?
いい加減気づけよ……もう身体も心も、オレのモノになったってな……』
っ……ふざけんな……!
ゆりを無理やり犯してなんでコイツは……
『っやめろ!!それ以上ゆりに触るなっ!!!』
憲吾は必死に手を伸ばすがそれが届くことはない。
男は激しくゆりを犯していき
ゆりはどんどん男に身体を許していった……。
『あッ!あんッ!///きも、ちぃ…気持ちいいよぉ…///』
『っゆり……やめろ…やめろ……やめろッ!!!』
あんな最低な男にそんな声出すんだよ……!
『っ嫌だ……やめろよ……やめてくれよ、ゆり……ッ』
憲吾はそんなゆりを見ることができず思わずその場に膝を突いた。
そしてゆりの甘い喘ぎ声は憲吾の耳に強く響いてきた……。
『っああ!///
もっと……もっと奥まで欲しいよぉ…っぁあ…!///』
『お前からはすっかりあの男は消えたみたいだな……』
『アァッ!///ッいぃ…__さん好きぃ…♡///』
そんな奴に「好き」なんて言うなよ!
なんでゆりはそんな奴に感じてるんだよ……
『ははっ!ようやく素直になったな……もうお前は、
オレの "モノ" だ……。』
お前のモノ……?
っふざけるな……ゆりはモノなんかじゃ……
お前のモノなんかじゃ……
『ッはい…!全部__さんのモノです…♡///』
『っゆり……!!』
っやめろゆり……やめてくれよ……
そんな奴に身体許して、心までアイツに奪われて……
憲吾は思わず両手で耳を塞いだ。
塞いでもゆりが見知らぬ男に身体を許し、
愛の言葉を囁く声も聞こえてきた……。