第14章 ☆Story32☆ 逃げられない
「っん……」
ゆっくりと目を開けるゆり、意識はまだ完全に
覚醒していなかったが少しずつ醒めてきた。
そして昨日のことを思い出しゆりは勢いよく飛び起きた。
_ガバッ!
「っいや!」
(また犯される……!)
ゆりはまた犯されるという恐怖心に駆られた。
だがよく部屋を見渡すと別の部屋にいることがわかった。
「っ……ここは……」
「ようやく起きたようだな。」
「っ!?」
ゆりの横から知らない男の声が聞こえ勢いよくその方向へ
顔を向けた。目の前にはサングラスを掛けている若い男がいた。
どうやらここはこの男の部屋のようだった……。
「っ誰……」
「……東郷だ。ま、組織の頭ってところだな。」
「っ貴方が……!
(っなんでそんな人が私に……っ!それじゃ他のみんなは……!)
っみんなは!?他のみんなはどこにいるの!?」
「まだ混乱しているようだな、少し落ち着け。」_トンッ
_ビクッ「っや…!」
東郷はゆりの肩に手を置いた。だが出雲に強姦された恐怖が
残っているゆりは思わずその手を振り払った。
「ふっ……
まあ昨日はあの男に無理やり犯されたなら無理もないか。」
「っなんで知って……」
「ま、部屋の監視カメラは全部オレには丸見えだ。
……昨日のお前の乱れ振りもな、」
「っ……///」
軽く笑いながら言う東郷の言葉に思わず赤面するゆり。
「とりあえず、お前の質問には答えてやる。
他の5人は昨日のお前のように男から犯されている。」
「っ!?」
「奴らの性癖には驚かせられたよ、まあ出雲も相当だったがな……」
「っなんでそんな酷いこと……!」
「それはオレにでなくお仲間を犯している男共に言え。
別にオレは犯せとは命令していないしな。」
「っ貴方は……私たちをどうするつもりなんですか……」
「……オレが興味あるのは、お前だけだ。
他は別に居ても居なくてもどっちでもいい。」
「っ!?」
「連中が余程お前達に興味を示していてな……オレも少なからず
興味を持ったから連中の行動にも目を瞑った。だが……
俺個人としてはお前に興味があるわけさ。何せお前は、
玉森百合の娘なんだろ?」