第3章 ☆Story21☆ 動くそれぞれの歯車
「……。」
「っ本当に女の子として好きになったのは、
ゆりちゃんが初めてなんです……っ正直、
玉森百合さんのことはテレビや雑誌でのイメージしかなくて……
ただ見てる側で可愛いとか綺麗だなって思う感じで……」
「まぁ、一度も直接会ってないんだから……そう言われればそうだね。
……もし、まだ彼女が生きてたら、どうなってのかな……」
「柊さん……どう見てもこの人の空振りする様子しか見えませんよ。←
柊さんや和真くんだって空振りしてたんですから。」←
「う”……ゆりちゃんがめっちゃ毒舌……涙」
「……なんか俺、貰い事故受けてない?(苦笑)←
これでも、結構君のお母さんを困惑させてたと思うけど……」
「それは柊さんが初めての
パパのそっくりさんだったからじゃないですか?
そりゃあさすがのママも
かっこいいセリフとか言われたらドキドキしちゃいますよ、
パパに言われてるみたいだなって。」
「……そういうもん?」←
「そういうもんだと思います。」←
「ははっ……ゆりちゃんって、
お母さんに比べると結構ハッキリ言うタイプだよね。
そこはお父さん譲りって感じなのかな……」
「まぁ……ママって、八方美人なところありますからね……
他の人の話聞く限り(苦笑)」←『っ!?Σ(゚д゚lll)』by.ママ
「まぁ、正直……断るのが苦手だったもんね。
九条くんの時なんか、特にそうだったし……
結構なお人好しだったね(苦笑)」←『(;ω;)』by.ママ
「……柊さん、正直ワンチャンあるって思ってました?」←
真顔で言うゆり、柊は思わずビクつかせた。
「っ!?
っ……最初の頃は、そうだった……かもね……汗」
(っホント、この母娘には叶わないな……ゆりちゃんは、
百合ちゃんとはまた違う意味で厄介なタイプの子だわ……)←
「……。」
(なんか、俺……結構やばい母娘好きになった感じ……?汗)←
「まぁ、話結構脱線しましたけど……
ママと初めて会った時ってあんな感じだったのですか?」
(急に話題変えるとことかも、そっくり……)
「シチュエーション的には、逆だったんだけどね……」