第3章 ☆Story21☆ 動くそれぞれの歯車
「僕にもカフェオレお願いします。」
「「っ!?」」
突如2人の後ろから声が聞こえ、
2人は同時にびっくりした様子で後ろを振り返る。
「驚かせてごめんね2人とも。
なんか、ゆりちゃんのお母さんと初めて会った時のこと
思い出しちゃったな(苦笑)」
「「っ柊/藤城さん!!」」
2人の後ろにいたのは柊だった。
「すいません、この2人の分の会計も一緒にお願いします。」
「かしこまりました。」
柊はスムーズに会計を済ませ
ゆりとタイスケはまだ驚いた様子で柊を見ていた。
「「……。」」
「2人とも、まだ固まってるね(苦笑)
ここで立ち止まってるのもあれだし、とりあえず席に座ろうか。」
「「は、はい……」」
「(笑笑)」
(百合ちゃんも、最初俺と会った時
こんな感じで驚いていたよな……藤ヶ谷さんにそっくりで笑)
柊は少し昔のことを思い出しながら椅子に座った。
「っあの……柊さんが何で……」
「あぁ……さっき会議室に向かう山田くんと櫻井さんに会ってね、
彼がゆりちゃんに変な事しないように見張ってて、
山田くんに頼まれたんだよ。
まぁ俺も特に予定とか仕事がないから快く引き受けたよ。」←
「ぅ、うぅ……ますます俺の扱い酷い……泣」
「涼介さん……汗
そういえば、さっきママと初めて会った時みたいって……」
「あぁ、あれね……」
「っ俺も気になるっす!」
(なんか昔、熱愛疑惑言われてたし……)
「……君って、玉森百合ちゃんを知っていたんだっけ?」
「っはい!
一応、リアルタイムでドラマとか見t「柊さん、
藤ヶ谷さんの初恋ってママなんですよ。」←
っちょっとゆりちゃん!!そんなあっさり言わないでよぉ!涙」
「あら……」←
「その初恋がきっかけで、ジャニーズに応募したみたいですよ。
芸能人になったらママに会えるんじゃないかって理由で。」
「へぇ……だから、
お母さんそっくりのゆりちゃんを好きになったわけ?」
「っ……そりゃあ、最初に惹かれた理由はそうだけど……っでも!
玉森百合さんはあくまで憧れの人っていうか……
付き合いたいとかっていう好きじゃなくて……」
「……。」