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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


集合場所は事務所前、太輔が着く頃には既に大体の人が集まっていた。
それに気づいた裕太は手を振ってきた。


「あ!兄さん、こっちこっち!」

「っ悪い待たせて……」

「全然いいって!
やっとゆりに会えるんだもん!」

「相変わらずだな裕太くんは(苦笑)」
(スーツケースにゆりのキーホルダーと銀テ……揺るぎないな)←


ちなみに百合は
太輔のトートバッグの中に入っており顔を出していた。


『……♪』
(私もゆりに会うの楽しみだよお兄ちゃん♪)


百合が少し見渡せば久しい人や懐かしい人で集まっていた。
それから間も無くして、事務所の社長・瑛二と
秘書である明人に加え他にも数人のスタッフもやって来た。


「皆さん、この度は我々の招待を受けて頂きありがとうございます。
ゆりたちメンバーも皆さんの到着を長らく待っています。
ホテルに到着した際には娘さんとゆっくりとお過ごし下さい。」

「美澤社長、こちらこそありがとうございます。
近くでゆりたちの成長を見れること、楽しみにしています。」


瑛二の近くにいた太輔はお礼を述べた。
宏光をはじめとする他の家族も嬉しそうにしていた。


そして大型バスに乗り込み成田国際空港に向けて出発、
20分ほどで空港に着いた。どうやら専用のプライベートジェットで
向かうようで専用ルートを案内された。バッグから顔をのぞかせている
百合はポカーンとしながら眺めていた。
飛行機に乗り込み離陸を待つ一向、太輔は裕太の隣に座っている。


「ゆりに会うの、本当に楽しみだね!」

「あぁ、そうだな……」
(数日前の出来事が気になるが……美澤社長も特に話さないし、
未然に防いでゆりは大丈夫だったのか?それでも……
何があったのか気になる……)


太輔はどうしても数日前の一件が気になって仕方なかった。
だが瑛二たちの口からそれが話されない限り聞くことはできない。
百合の能力がなければ、ゆり達の身が危険だというのは
本来わからない状況なのであるから……。



だが到着した空港まで迎えに来た涼介により、
太輔をはじめとする家族は衝撃の事実を告げられるのだった……。
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