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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


夕食を食べ終えたゆりは
「ごちそうさま」と手を合わせ席を立った。


「っゆりちゃん……もう部屋に戻るの?」

「はい、だってあと他に話すことありましたっけ?」

「……ううん。特に、ないよ。」

「じゃあもうここにいる必要ないので自分の部屋に戻りますね。」

「っわかった……あ、ラウールっ
お前もう食事終わった?」

「はい!」

「悪いけどゆりちゃんを部屋まで一緒に行ってもらっていい?」

「いいですよ!」


少し離れた席にいたラウールは席を立つと
ゆりのところにやってきた。


「それじゃゆりちゃん、行こっか?」

「はい、わざわざありがとうございます。
部屋に戻るだけなのに……」

「全然いいよこれくらい!またいつ悪い奴らが現れるかもしれないし
万が一に越したことはないよ。」

「……それじゃラウール、お願いね?」

「はい!」


ラウールはゆりを連れ部屋に向かった。
その後ろを見送り涼介はまだ途中だった食事を続けた。
そして涼介は他のメンバーにも質問を投げかけた。
だがメンバーはキョトンとしていた。


「……ねぇみんなは、
ゆりちゃんの様子がおかしいっては思わないの?」

「「……?」」


そして涼介の質問に先に答えたのは来海。


「どこかおかしいところありました?
ゆりだって中2だしちょっと大人になったんじゃないですかね。」

「っこんな一日二日でかい?
いくら最近の君達の成長が早いとはいえあんな……」
(っやっぱり……みんなどこかおかしい……)

「……なんで涼介さんはそんなに気にするんですか?
別に仕事に支障をきたすわけではないじゃないですか。」


来海の次は千鶴が口を開き凪咲も口を開いた。


「そうですよ。
私たちは仕事に全力で取り組みますし絶対に成功させます。
ゆりなら、尚更じゃないですかね?」

「っ……」
(っこれが俺の知るみんななのか……?どうもしっくりこない……
でも目の前にいるのは確かにゆりちゃん達だ……
なのにこの取れない違和感は何なんだよ……)







こうして違和感の答えが出ないまま今日一日が終わった。
そしていよいよ明日は太輔ら家族、翔・憲吾らも北京にやって来る。
事の真相は暴かれるのだろうか……。
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