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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


_バシンッ!


「っ!」

「うるさいなぁ……!」


出雲は肩を掴んでいた手を離したかと思えばその手で
ゆり頬を手のひらで思いっきり殴った。
その拍子にゆりはその場で倒れた。その隙を見た出雲は
再びゆりを押さえつけボトルをゆりの口元に持っていく。


「っいや!!やめて!!!」

「これ……あのアロマストーンに含まれているものとほぼ同じなんだ。
ちょっとした惚れ薬みたいなものだよ……すぐにでも、
僕のことしか考えられなくしてあげるから……」

「っいや……!」
(憲吾やみんなのことを忘れるなんて絶対いや!!!)


っ……憲吾……!!」


「っ!?」


無意識にも憲吾の名前を言葉にするゆり、出雲はその言葉に
動揺を隠せずにいた。そしてこれが拍車を掛けることになった……。


「っ憲吾って誰だよ!!
そんな奴身近な芸能人に居なかっただろ!!!」

「っ……私にとって、とても大切な人よ!誰よりもとても……!
私は、絶対に貴方のモノだけにはならない……!」

「っふざけるなよ!!
君は僕だけを見てればいいんだ!!
そんな訳のわからない奴すぐ忘れさせてやる!!」_グイッ!

「っ!?」


ゆりは胸ぐらを掴まれ
そのままボトルの中身を無理矢理飲まされた。


「ゴホッ‥!ぅぐ……」
(ラベンダーの香り……あのアロマストーンよりも
凄く甘ったるくて気持ち悪い……頭がまたクラクラしてくる……)


体内に入ってくる得体の知れない液体……
身体中に染み渡っていくのがわかった……。


「っはは……
もう少しで気持ちよくなるからねゆりちゃん……」

「っ……けん、ご……」
(私……憲吾以外の人に犯されるの……?
そんなの、嫌なのに……体が……)


体を思うように動かせないゆり、
薬は即効性のあるものだったらしく体が急に熱くなってきた。


「すぐにでもその男の事忘れさせてやるから……僕だけしか
見えないようにしてやるから……!」


「っ……誰か……たす、け…て……」


ゆりはギュッと目を閉じ涙を流した。
そして誰か助けが来てくれないかと小さな希望を信じたが、








































そんな希望は一瞬にして砕かれるのだった_
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