第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
「っ!?」
翔の言葉に再び驚きを隠せない憲吾、翔はそのまま話を続ける。
「三船くんも当然ご存知だと思いますが、最近のあの子たちは
とてつもない輝きを持っているのはご存知ですよね?」
「っはい……本気で世界一になることを目標にしてますから……
その為に沢山努力をしているんだって事も見ててわかります。」
「そう……その輝きは、日本だけでなく世界にまで
届こうとしているのです。ですがその大きな輝き・光は時として
闇も齎す事がございます。それが現状であり本物のゆりちゃん達は
恐らく組織の施設で隔離されているはずです。」
「っ何だって……!」
「その施設も概ね見当はついてます。
もう時期で潜入できるところまで来ていますから、計画が上手くいけば
ゆりちゃんたちを救う事ができます。」
「っなr「しかし、組織はいくつもの殺人を繰り返している組織。
ゆりちゃんたちがいつ危険に晒されるかわかりません。」っ……」
「組織の上層部は日本人という噂もありますので、
すぐに殺されるなどといったことはないと思います。
むしろ、出雲のように性的犯行を加える可能性の方が高い……」
「っ!」
(っそんな奴らに、ゆりが……)
思わず青ざめる憲吾、もし翔の言うとおり今ゆりが組織の人間に
何かされているのでと考えると背筋が凍るものを感じた。
「……三船くん、少し顔色が悪いようですが大丈夫ですか?
やはり、貴方には刺激が強すぎましたね……」
「っそんなこと……何でわざわざ俺に……そんな話聞かされても、
俺には何もできないのに……!!!」
大声をあげる憲吾、ゆりがそんな大きい組織に囚われている中
自分は何が出来るんだと考えた。班田の時さえも自分一人で
解決できなかったのにどうしろと言うのか……。
「……そう、
貴方では囚われているゆりちゃんを救うことはできません。
せっかくの代替試合も意味のないものになってしまいます。」
「っならなんで……」
「彼女には、
貴方が必要だからですよ_」