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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


「彼女には、貴方が必要だからですよ。」

「っえ……俺、が……何で……」
(っ何で俺が……俺よりも、絶対お父さんのほうが……)


翔の言葉にうまく言葉を発せない憲吾。なぜ自分が実の父親である
太輔よりも自分が必要とされるのかが理解できなかった……。


「実は捜査の結果、
ゆりちゃん・千鶴ちゃん・愛美ちゃんには麻薬の一種が
含まれているアロマストーンを所持していた事がわかりました。
それは組織が開発したもので特に女性をターゲットに作れています。」

「っ何でゆりたちがそんなものを……」

「事実は分かりませんが、
恐らくゆりちゃんたちより先に攫われた来海ちゃん達の
アンドロイドから渡されている可能性が高いのです。
アンドロイドにはマイクロチップも含まれており遠隔からも
指示を出すことも可能と思われますからね……」

「っその麻薬って、どんな効果が……
まさか、命に関わるような……」

「成分調査の結果としては媚薬に近いものになります。
特に女性ホルモンに反応するよう巧妙に作られています。
実験の結果、男性のみ何の効果も見られず
ただのアロマストーンでしかありませんでした。」

「っそんな代物が……」
(なら、ゆりはまたその薬で……)

「現在の彼らの目的は、
ゆりちゃん達を手に入れる事でしょう……それも、永久的に……」

「っ!」

「ですが当然、そんな事をさせるわけにはいきません。
巧妙に作られたアンドロイドと言っても所詮は
人間が作り出したものであり欠陥もあるでしょう……それにより、
彼女たちの身近に人物たちもすぐ様子がおかしいと気づくはずです。
特に、明日にはもうゆりちゃんたちのご家族が合流します。
当然……娘たちの異変には気づくはずです。」

「っでも……それが分かったとしても証拠がない……
普通の警察が知り得ない情報なら余計に……」

「えぇ……最低でも、
北京公演最終日までには救出するつもりではあります。」

「出来るだけ早くではなくその最終日に合わせるというのは
何か意味でもあるんですか?」

「……これは複数の計画の一案に過ぎないもので
運営が通常通りライブを行った際に実行する予定の計画です。」

「……それは一体……」

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