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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル


「三船くんは、出雲暁彦という人物を知っていますか?
警察の方で指名手配をかけた殺人犯です。」

「ニュースか何かで見たことあると思います……」

「実は先日、警視庁の刑事たちが彼を現行犯逮捕しています。
韓国・ソウルで……」

「っ……!」
(まさか……圭吾たちが関わってるやつか……)

「……ご察しの通り、その刑事というのは貴方の義兄に近い方でもある
葛城圭吾警部補をはじめとする3人……実際は、貴方のもう一人の
お兄様である葛城勇吾さんも貢献したとか。」

「っあの野郎、本当について行ったのかよ……」

「実は逮捕した出雲も、精巧に作られたアンドロイドだったのです。
検査によりそれも実証されています。」

「っそれじゃ……
圭吾たちは本物を逮捕できなかったことなんですか……」

「そうなりますね……ですが、逃走している出雲がアンドロイドの
可能性であるということは踏んでいました。」

「っまさか……わざと偽物を逮捕させたんですか……」


少し怪訝そうに見る憲吾。


「もちろん本物を逮捕できることに越したことはありません。
しかし相手は大きな組織です。相手を泳がせると言う意味でも
今回ソウルのほうへ派遣したのです。」

「っ……」

「……そしてここからが本題です。
出雲暁彦という男はゆりちゃんと同じ歳である少女を誘拐し、
性的暴行を加えた上で殺害しています。」

「っ!?」
(ゆりと同じ歳……ってまさか……)

「組織の一部であるグループに一人の公安警察を派遣しています。
そこで分かった情報なのですが、
彼の本来の目的はゆりちゃんだったのです。」

「っそんなまさか……!」

「いいえ、事実なのです。実際に、出雲から話を聞いたようです。」

「っそんな……」
(本物の出雲は野放し状態……まさかゆりを……)

「そして出雲は、我々が捜査を進めている組織の人間であることも
把握しておりました。そして内部を捜査しているうちに
組織の現在の目的も少しずつ見えてきました。」

「っ……その目的に、ゆりが関係してくるってことですか……」

「厳密にはゆりちゃん個人ではなくDolce全員です。」

「っ!?」

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