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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル



_ばふっ


「っははは♪やっぱり踊るっていいなぁ……
みんな、どれだけ私を愛してくれるかな〜♪」


ゆりはそんな事をひたすらに考えながらベッドに寝転ぶ。
そして涼介からご飯の知らせが来るまでずっと横たわっているのだった。













剛太side

剛太は学校の仕事をしつつたまにパソコンのモニターを見ているのだが
ふと目にした時、ゆりの様子に少し変化が見られたのでモニターに
目を向けてみた。


「みんな、部屋でまったりしてる感じだな……ん?
ゆりのスマホに着信か……お父さんかな?」


小型カメラの映像は鮮明に映されておりゆりの様子も
顔が見えなくても何となくどんな様子かはわかる。
だがスマホの画面を見るゆりはキョトンとしていた。
そして間も無く電話に出るが話し声はいまいち聞こえずらかった。


「……お父さんじゃないのかな?
ちょっと音量上げてみるか……」


剛太が音量を上げてみるとゆりの話し相手がわかった。


『私は大丈夫ですよ。えっと……三船さん。』


「っ三船って、確かゆりの彼氏だったよな……
何でこんな他人行儀なんだ……?」
(この2人が喧嘩したとは考えられないし……)


憲吾の声も聴くために音量を最大まで上げる剛太。
そして聞こえてきた会話はあの時お互いを大切に想い合っているような
2人の会話ではなかった……。


『あのさ、』

『はい、何ですか?
三船さん。』

『俺らが最後に電話したのってソウルにいた時だろ?
その時俺が送った写真……覚えてるか?』

『ぇっと……写真?』

『……。』

『っちょっと待って、今記おk『お前は誰だ?』え……』


「っ!?」


憲吾がゆりに放った言葉、それは信じられないものだった。
2人が一緒にいる様子は班田の一件しか知らないがこの2人には
強い絆や繋がりがあるとすぐに分かった。だが今剛太が見てる2人には
そんな面影は一切なかった。そしてゆりのある言葉を聞いて、
剛太もこのゆりはゆりではないと確信し始めたのだ。





『っ何それ……まるで、恋人みたいな!!
彼氏なんて、今の私には必要ないの!!』
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