第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
「っ私だって意識を取り戻したと思ったらこの有様で、
戸惑っているわよ……けど、まずは冷静に情報を整理しなきゃ……」
「っ来海から聞いたんだけど、撮影の後以来意識がなかったって本当?」
「えぇ、本当よ。来夢もそうよね?」
「うん……」
「ゆり達は私たちと同じタイミングで
攫われたってわけじゃないのね?」
「うん……私たちが攫われたのは
来海達が攫われて1日置きだったと思う……」
「っねえゆり……
さっき私たちがホテルに帰って来たって言うけどどういうこと?
アタシら3人とも記憶ないよ?凪咲と来夢もそうでしょ?」
「「えぇ/うん」」
「っ一体どういう事……?ねぇ凪咲、」
「何千鶴?」
「貴女、私にアロマストーン渡してくれたわよね?」
「アロマストーン?何のこと?」
「っアロマストーンって千鶴ちゃんも!?
私も、らいちゃんに貰って……」
「っ来夢そんなの知らないよ!?」
それぞれの発言に驚愕する全員、
ゆりも呆然としながら来海を見た。
「っじゃあ、来海も私にアロマストーンをくれたってことは……」
「っうん……全然記憶にないよ……」
「っ一体どうなってるの……」
「っわかんない……けど、明らかに組織の仕業でしょ?
こんないかにも怪しそうな部屋……やな匂いがプンプンする……」
来海は眉間に皺を寄せながらあたりを見渡した。
「っ私たち、
これからどう「おやおや、もう意識を取り戻したのかい。」っ誰!?」
「「っ!?」」
突然扉が開きゆりはその先を見て叫んだ。
他のメンバーも釣られるように扉の方へ視線を向ける。
そこには白衣を着た男が立っていた。
いかにも怪しい雰囲気に怖気つく中来海はキッと男を睨んだ。
「っアンタが主犯?アタシらを誘拐してどうするつもりよっ!
身代金でも要求するつもり?」
「私は組織の一科学者にしか過ぎない。
名は性だけ名乗っておこう、伊集院だ。」
「っアタシら誘拐して、タダで済むっと思っているの……?
今だって、事務所や警察が…「その心配はない。」っ何ですって!?」
「「っ!?」」
「っどういうことよ!!アタシ達全員誘拐されてるのよ!?
それなのに黙t「君たちは彼らからしたら、偽物同然だ(嘲笑)」
「「っ!?」」
「っ偽物……?」
(どう、いうこと……?)