第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
_ここは組織のとある施設、
ゆり達Dolceの6人は実験室のような部屋で両手首を
縄で縛られながら天井からぶら下がってまだ意識をなくしていた。
そんな中最初に意識を取り戻したのはゆりだった。
「っ…ん……ここ、は……私、どうしたんだっけ……っ!?」
ゆっくりと目を開けると目の前には身に覚えのない部屋の景色と
ふと横目から入った視線の先にはメンバーが意識をなくしている姿が
ゆりの目に入ってきた。
「っここはどこ……何でみんな縄で吊るされてるの……
っみんな!!起きて!!!」
「「っ……」」
ゆりが声をあげるとメンバー達はその声に反応した。
まず意識を取り戻したのは来海だった。
「っゆり!!」
「っ来海!!っここはどこなの?何で私たち……」
「っわかんない……アタシ、撮影の後連れ攫われてから
意識無くして……そこから何も覚えてないんだ……」
「っどういうこと!?っだって来海達、ホテルに帰ってきて……」
「っえ!何のこと!?
アタシ、あの後一回もホテル行った記憶なんて……」
「っどういうこと……じゃあ、
ホテルに帰って来た来海達って誰なの……?」
「っゆりも、撮影現場で攫われたわけじゃなかったの……?」
「っううん……連れ攫われたのは来海と凪咲とらいちゃんだけで……
私たち他の3人は大丈夫だったの……でも、私も確か誰かに……」
2人が困惑していると他の4人も意識を取り戻した。
「っゆりちゃん!みんな!
何でみんな縄に!」
「っまな!
っ何でこんな状況なのかまだ私も来海も理解できていないの……
まなは何か覚えてる?」
「っホテルの部屋に、誰か入って来た事は覚えてる……
でもその後意識がなくなって……」
「っまなもおn「私も愛美と同じよ。」っ千鶴も!?
っそれじゃ、私たち3人は同じ手法で攫われたってこと……?」
「恐らく……っそれにしても、敵さんは何が目的なのよ……」
「っここどこ!?お姉ちゃん!みんな!!」
「来夢!落ち着きなさい。
みんなここに居るわ、まずは冷静になりなさい。」
「っこんな中冷静でいられるほうが無理だよ……
何で千鶴と凪咲は冷静でいられるのよ……」
ゆりはまだ戸惑いが取れず比較的冷静な千鶴と凪咲を見た。