第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
「……。」
(日本円で1つ一万円程度か……普通のアロマストーンにしちゃ
高い値段だが麻薬にしては少し安い……念の為、2個買っておくか……)
『すいません、このアロマストーン2個ください。』
『2個で2万円だが、兄ちゃんそんな金持ってんのか。』
『持ってるから買うんだよ。ほら、これでいいだろ。』
(なんせ俺は、元M4・マネーマンのボンだからねぇ……
自前の金も余裕よ。)
大我はアロマストーンを2個買い1個は成分調査で捜査本部に渡すもの、
もう一つは自分の捜査用として購入した。
「……。」
(さて、ブツは手に入れた……あとはこれを本部に届けるか。
とりあえず今日の仕事は本部に届けたら終了だな……)
こうして大我はアロマストーンを捜査本部の専門部に渡し調査を依頼。
そして剛太の待つ拠点のマンションへ足を進ませた。
「お、まだ7時回ったところか……先生誘って外食にでも行くか、」
思ったより仕事を早く終わらせる事ができたので
大我は内心嬉しく思いながら軽い足取りでマンションへ向かった。
_ガチャっ「ただいま、」
「あ!おかえりボンっ
思ったより早かったな!」
「まあ予想外の収穫があってね、それを本部に伝えてきたんだ。」
「そっか……あれからゆり達は大丈夫そうか?」
「っ…あ、あぁ。まだそういう情報を入ってきていないよ。
ゆりちゃん達、ホテル待機を徹底してるみたいだし。」
「ならよかった!
でも、まだ油断できねぇよな……」
「そうだね……このまま、何も起きなければいいよ……」
(って言っても昨日起きてるんだよな……でも今日戻ってきたけど……)
大我はできるだけ悟られないよう表情を変えなかった。
そして朝の話題を出す。
「そうだ先生、飯はまだでしょ?
外食しに行こうよ。」
「お、いいなそれ!
どっかおすすめの店あるのか?」
「中華料理の高級料理店で贔屓してるところがあんだよ。
あ、俺が奢るから安心して。」
「さ、さすがマネーマン・ボンだな……苦笑
お前がお金持ちの坊ちゃんってこと忘れてたよ……」
「まあそういうこと。でも俺少し着替えたいからちょっと待って、
さすがに今の服じゃラフすぎるし……って!
先生もカジュアルすぎるし……俺の服貸してあげるから着替えて!」
「お、おう……汗」