第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
『大我!
これうちの化学部がつくったアロマストーン式の麻薬だ、嗅いでみな!』
『悪いけど俺は麻薬にはさほど興味なくてね。
でも見た目は完全にアロマストーンだね。どんな効能があるんだ?』
『麻薬の一種だが男にはただの匂いがいいアロマだ。
女にだけ特別な効能が発揮されるらしい。
だからお前が思ってるほど危険なもんじゃねえ、一度嗅いでみな!』
『ふーん、それなら……』
(女だけに効く麻薬……媚薬みたいなものか……?)
大我は少し警戒しながらアロマストーンの匂いを嗅いでみた。
嗅いでみるとラベンダー畑のようないい匂いが鼻に入ってきた。
『確かに、いい匂いだね……でもなぜこんなもの作ったんだ?』
『さあな。まあ女にしか効かねぇってことは
簡単にセックスできるような代物じゃねえか?噂じゃ、
こいつをドルチェとかっていう連中で実験するとかしないとか笑』
「っ!?」
(っ何だって……それじゃ、今日来海ちゃん達が
おとなしく車を降ろされたのはそれが原因……?
このアロマストーン、調べる必要性があるな……)
『すげえ驚きようだな大我笑』
『っ……そりゃ、
自分の国で人気のアイドルグループの名前出されたらね……
それにしても、それはここに一つしかないのか?』
『お、なんだ?
お前も欲しくなったか?笑』
『俺好みの香りでね、部屋のインテリアにでも飾っておきたくてね。』
『はっ!女を誘い込んでってか?笑』
『生憎そんな彼女はいないよ。』
(鬱陶しい元担任はいるけどな……)←
『こいつなら組織の闇市場で出回ってるぜ?
だが完成したばかりでそんなに多くは出回ってはいないから
欲しいなら早くいったほうがいいぜ?』
『わかった。それじゃ早速行ってみるよ。』
(事件を止めれる、きっかけになればいいけど……)
大我は男の言われた通り闇市場に足を入れた。ここでは組織で
開発されたものが売られており大我は例のアロマストーンを探した。
しばらく歩いてみると目的のものが売っているテントに着いた。
「……。」