第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
「……。」
「っ余計な心配し過ぎたな(苦笑)
……飯は食ったのか?
一応レンジですぐ温めて食べれるようにしといたぞ!」
「携帯食料をつまんでたから食べなくても大丈夫だよ。
でもせっかくだから食べようかな……お腹空いてない事もないし。」
「そっか!腹が減っては戦はできねえからな!
明日も捜査あんだろ?飯食って風呂入って寝ろ!」
「アンタは俺の母親かよ!ったく……笑」
大我の元にも来海達が連れ攫われたということは耳に入ってきている。
帰りが遅かったのもそれを調査していたからだ。だが肝心のアジトや
相手の位置が掴めずにいた為剛太には一切そのことを喋らなかった。
もし喋れば剛太はすぐにでも飛び出してしまうだろうと剛太をよく知る
元教え子の大我は知っていたのだ……。
_スピー…「……金髪せんしぇ……zzz」
布団で眠りながら寝言を言っている剛太。
大我はまだ少し起きておりベッドから剛太を見ていた。
「先生、悪りぃな……まだ、
アンタに教えるわけにはいかねぇんだ……。」
そう、これはただの不良高校生とかが関わる問題ではなく
国際問題にもなりかねない事態。アンタの生徒が関わってるとはいえ
位置情報さえもわからない状態だ。そんな中、
先生に教えるのは得策じゃない。現に俺の帰りが遅かっただけで
さっきの様子があれだ。もし自分の生徒が攫われらってなったら、
アンタは確実にここを出ていく。
公安警察として、アンタを暴走させるわけにはいかないんだ。
だから、本当にアンタの出番がくるまで大人しくしててほしい。
……と言っても、
アンタを仮面ティーチャーにさせるつもりないけどな……。
元教え子として、
アンタをこれ以上危険な目に合わせたくねぇんだ_