第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
_この日は来海・凪咲・来夢が組織に攫われた日、
大我はアジトへ潜入捜査に出ており剛太は大我のマンションに居た。
剛太は定期テストの問題用紙を作っているところだった。
「ええっと……サービス問題は2、3問入れたいよなぁ!
でも簡単すぎるのもあれか……てか、2Aのみんな俺が居なくて
寂しい思いしてないかなぁ……ああ!早く生徒達に会いてぇし
ゆり達にも会いてぇ……」
剛太はふと生徒達に会えない寂しさでテーブルに項垂れた。
「……そういや、ボン今日は19時くらいに帰るって言ってたっけ?
今何時だ……って!もう20時回ってるし!!
っ……ボン……」
大我が時間に遅れるのは考えにくい。
ここ何日か一緒に過ごしててもほぼ予定の時間通りに帰ってきてた大我、
だが今日は1時間以上が経っている……。
剛太は大我の身に何かあったのではないかと不安になったが
単純に捜査が難航してるかあるいは重要な情報を掴んで
それを探っているのかもしれない。
剛太は心配しつつも大我の帰りを待った。
だが大我は24:00を過ぎても戻ってくることはなかった……。
「っボン……!
いくら何でも遅すg_ガチャッ…っボン!!」
剛太が思わず外へ出ようとした時、突如扉が開かれた。
そして目の前には大我の姿があった……。
「っ先生……まだ、起きてたの?」
大我は目を開きながら驚いた様子で剛太を見ていた。
「っ連絡なしに何時間も帰ってこないんだぞ?
心配で寝れるわけねぇだろ……!
っでも、無事に帰ってきてくれて安心した……
今探しに行こうと思ってた……」
「っちょっと!!単独行動厳禁って言ったでしょ!
まぁ、その前に俺が帰ってきて未遂に済んだけど……」
「っごめん……けど体が勝手に動いちまうんだよ……」
「……先生、俺は先生の元教え子だけど今は先生の生徒じゃない。
先生が今守るべきものは、
ゆりちゃん達クラスの生徒や学園の生徒達だろ?」
「っ……そう、だったな……」
「俺も一応公安だからね?
確かに、警視庁の刑事とかに比べれば危険なこともあるけどさ……
俺はもう先生に守られるほど柔じゃないよ……だから、もっと俺を信じて。」
「っ……そうだよな(苦笑)
お前は、もう立派な大人になったんだもんな……」
「……。」