第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
「ファンまではいかないけど日本にいた時はよくテレビで観てたよ。
曲も結構好きなやつ多いし……こっちに来てからも、
ソウルでの中継とかチラッてみたりしてたし……」
「やっぱゆり達すげえな笑
……そういや、3人とも防犯ブザー持ってるかな……」←
「っ防犯ブザー!?小学生かよ!!
……え、何?中2トリオに渡したの……」
「おう!」
「え、えぇ……」
(ホント昔から変わんねーなこの先生は……笑)
呆れながらも嬉しそうな大我、そして間も無く
大我が拠点としてるマンションに着いた。
「先生着いたよ。」
「あぁ、運転ご苦労な。」
「いいっすよこれくらい……あ、バイクとヘルメットは
昨日届いて専用車庫に入ってるから後で確認でもして。」
「ありがとなボン!」
「それじゃ、部屋に案内するよ。」
車から降り大我は剛太を部屋に案内する。
「……ここって、他の公安警察とかも使ってるのか?」
「今は俺一人だけだよ。それに同じ施設に公安がいるのは
スパイ捜査に影響出る可能性あるから極力同じ施設は使わないんだ。」
「なるほど……さすが秘密多き公安って感じだな!」
「何だよそれ笑
……で、ふざけるのはこの辺にして本題に入ろっか。」
「おう……そうだな。」
2人は真面目な雰囲気になり
大我は剛太をダイニングテーブルの椅子に座らせた。
「……んで、ボンの今いるグループが
ゆりたちを付け狙っているのか?」
「先生は、出雲暁彦っていう指名手配犯知ってる?」
「あぁ。確か女子中学生を誘拐して、
そのまま殺した殺人犯だろ?ニュースで見たことあるよ。」
「警視庁では、出雲はソウルで現行犯で逮捕されたってことになっている。
4日前に、警視庁の刑事達が逮捕してね。」
「逮捕されたことになってるって、どういう事だ?」
「逮捕されたのは、偽物だ。いわゆるアンドロイドだよ。」
「っ本当なのかそれ!?」
「あぁ。組織には非常に優秀な科学者がいる。
正体までは、まだ掴めていないけど日本人であることは間違いない。」
「その科学者が、偽物を?」
「あぁ、それしか考えられない……そして、出雲は今俺が潜入している
グループにいる……。」
「っ!?」