第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
それから3日後、翔の言うとおり北京へ出発する剛太。
ボンこと大我が空港まで迎えに来てくれることになっている。
その頃の美園鈴学園中等部・2年Aクラスでは……
「えぇ……荒木先生は虫垂炎になり入院することになりました。」
「「えぇぇ!?」」
「あの荒木先生が入院!?
マジかよ……」
獅依留は驚いた様子で副担任を見る。
「バカは何とかっていうのに、意外だな……」←
「ひ、ひでぇ言いようだな魅月……汗」
(先生が退院したら何か退院祝いみたいなの渡そうかな……)
クラス中は今日一日剛太の話題でいっぱいになるのだった。
_北京首都国際空港
「いよいよ北京に着いたか……
確かボンが出口付近まで来てくれるって言ってたな……」
剛太がターミナルを見渡していると前の方から大我がやってきた。
「先生!ごめん待たせて、」
「おおボン!直接会うのはすげぇ久しぶりだな!」
「今はご覧の通り、スパイとして潜入してるからね。
もうすっかりこっちに慣れたよ。」
「俺のせいで、櫻井さんあたりに結構注意されたよな?
っごめんな、俺のせいで……」
「俺もいくら恩師だからって口が軽かったのが悪いんだ。
総監が怒るのも仕方ないよ。」
「っ本当にごめん!!」
「だからそんなに謝んなって(苦笑)
それより、ここだと少し人目につく……
俺の住んでるマンションにまず行こう。話はそこで。」
「っわかった……お世話になります!京本巡査!」
「っだから静かに(苦笑)」
「っわりぃ(苦笑)」
「それじゃ、駐車場に車止めてるから移動しよう。」
「あぁ。」
無事大我と合流した剛太は大我と共に
滞在先となるマンションに向かった。
「高校生だったお前が車の運転かぁ……」
「急に何だよ笑
……てか、今のクラスどうなの?」
「おお!初めて中学生の担任になったんだけどすげぇ楽しいよ。
中学生って、高校生とはまた別で難しいかなって思ってたけど
芸能人だけのクラスだからなぁ……
良くも悪くも大人な生徒が多いかな!」
「てか、先生があのドルチェやブラッシュの主要メンバーのいる
クラスの担任って凄すぎでしょ。
いくら仮面ティーチャーとして派遣するとはいえさ。」
「お!なんだ?
お前もファンか何かか?笑」