第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
「っはい……!でも……
他の公安の人にはなんて……さすがに、あくまで普通の中学校教諭が
公安と一緒に行動って無理ありますよね……汗」
「もちろん京本以外の公安警察と接触する機会はあるでしょうが、
京本は組織の1グループに一人、工作員として潜入捜査しています。
他の公安も同様な潜入捜査を行なっていますから、貴方が独断で
行動しない限りは接触はほぼありません。
そうですね……もし他の公安と接触することがあればシンプルに
協力者ということで伝えてもらって構いません。」
「……ボンも新人じゃないですか?」
「確かにまだ1年未満ですから新人も同然です。
ですが公安警察になった以上新人も先輩も関係ありません。
あくまで避けたい事案は、
貴方が仮面ティーチャーであることだけです。身体能力は非常に優れて
いますしそのような方がいても何ら問題ありません。」
「わかりました。極力、
他の公安の人の目につかないよう気をつけます……」
「よろしくお願いします。
仮面ティーチャーのプログラムに私が関わっているとはいえ、
それぞれ教員の管理は委員会が務めています。貴方の今後にも
影響が出る可能性が十分にあります。
現に、一度バレているようですからね……」
「っはい……肝に免じます。」
「僕も十分に支援するつもりですが、今回は例外中の例外です。
この後早速局長のほうに指示も出します。
学園の方ですが……
少なくとも1週間は向こうに滞在することになると思います。
その点については何かご考えでも?」
「まあまだ学長にも言っていませんが局長からの指示があれば
黙認してくれるでしょうし他の同僚や生徒達には盲腸で
入院することになったって言えば何とかなるかなーくらいには……」
「今時盲腸になって学校を休むということは聞かなくなりましたが、
貴方なら十分通用しそうですね。←
わかりました、ではその手で大丈夫ですよ。」
「はいっ」
こうして剛太が北京に行くことが決まり翔は飯倉局長へ剛太を
緊急出張させるよう要請。剛太はもう一度学校に戻り
学園長へその趣旨を話し学校を後にした……。