第3章 ☆Story21☆ 動くそれぞれの歯車
それから何日かが経ち昼休みの美園鈴学園にて、
「もう少しで韓国と中国かぁ……」
ゆりは教室の窓から見える景色を見ながら呟いた。
「そうだね、1ヶ月くらいだけど……ちょっと寂しいね(苦笑)」
愛美は1ヶ月ほど日本から離れるのに少し不安を感じていた。
「そうね……でも、連絡する気になればいつでもできるわけだし……
そんなに心配しなくていいんじゃな「よぉ〜ゆり!千鶴!愛美!」
……荒木先生、相変わらずびっくりします……」
千鶴が言い終える前に3人の後ろからは
元気が有り余っている剛太が声が聞こえた。
「悪りぃ悪りぃ笑
お前らもう少しで海外だろ?
ちょっと寂しくなるな〜って(苦笑)」
「荒木先生まで笑」
「向こうは日本より危なかったりするから、気を付けろよ?」
「「はぁ〜い」」
「なんか、危機感がない返事……もっと元気に!!」←
「「……は〜いっ!!!」」
((元気にってなに……汗))
「それでよしっ☆」←
「「いいんかい……汗」」
「笑笑
……なぁなぁゆり、」
「ぁ、はい……?」
突然真面目な雰囲気になる剛太、
ゆりは少しびっくりしながら返事をした。
「ちょっと時間取れっか?」
「えっと……まぁ大丈夫ですけど……」
「んじゃ図書室いこ!」
「はぁ……」
ゆりは呆然としながら剛太と共に図書室に向かった。
「「……?」」
千鶴と愛美は頭に?マークを浮かべながら2人を見送った。
_図書室
図書室には数人の学生がいるだけ、
2人は人がいない奥の窓際に移動した。
「……荒木先生、急にどうしたんですか?」
「ん〜?
いや、なんか悩んでることとか困ってることってないかなって……
ゆりって凄い有名人じゃん?
だから色々困ってることがあるんじゃないかなぁって!」
「っ困ってることって……」