第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
事件から翌日、時刻は6:00。
廊下でまとめて意識をなくしていた照らSP達。照は意識を取り戻し
重い体を起き上がらせゆりの部屋に急いで入った。
「っ何が……っ!ゆりちゃんは!?」_ガチャッ!
部屋のドアをマスターキーで開け部屋を見渡す。
照がベッドの方に目を向けると……
「っ嘘だろ!?っなんで……」
「……。」
「っ……寝てるのか?」
ゆりは仰向けの状態ですやすやと眠っていた。
部屋も荒らされたような形跡はなかった。
「っどういうことだ……っ!とにかく山田さんに!!」
照は涼介に状況を説明すべく専用の無線で涼介に連絡を取る。
涼介も催眠ガスで眠らされたのか自身の部屋で意識を失っていたが照が
目を覚ました同じタイミングで意識を取り戻していた。
「っう……っ!ゆりちゃん達は!!」
涼介は勢いよく部屋を飛び出しゆりの部屋に向かった。
廊下にはあちこちSP達が倒れていた……。
「っなんてことだ……っゆりちゃん……!」
すると無線から照の声が入ってきた。
『っ山田さん!!聞こえますか!!』
「っ岩本!!ゆりちゃんは!?」
『っ……それが、
部屋も荒らされた形跡がなくてベッドで眠っています……』
「っ!?無事ってことなのか!?」
『っだと、思います……だって本人はベッドで……』
「っわかった!今行く!!』
(どういうことだこれは……もちろんゆりちゃん達が無事なら
それに越したことはないけど……なら犯人は何の為に……)
ゆりの部屋で照と合流する涼介、
照の言う通りゆりはベッドで眠っていた。
「っホントだ……ゆりちゃんは寝てるだけ……岩本、
昨日は一体どんな状況だったんだ?俺は寝ていて騒ぎに気づいた時は
煙で覆われていて気づいた時には意識をなくしていたんだ……」
「っ俺たちは最初1階のSPからホテルに侵入者が現れたって言う
連絡が入ってすぐに煙幕が投げられました。敵襲とやり合っているうちに
不甲斐なく意識を飛ばしてしまいこのザマです……。」
「っ……SPが全員やられている……なのにゆりちゃんは無事って
どう言うことなんだよ……敵の目的が全くわからない……」