第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
『っ緊急事態発生!!』
「「つ!?」」
突然2人のイヤホンに同僚の鬼気迫る無線が入ってきた。
『っ何者かがホテルにs…がはっ!!』_ドーンッ!!
「っおい何が起きた!!!おい!!!!」
無線の先からは激しい打ち付けるような音が聞こえてきた。
照は応答を呼びかけるが無線に
その同僚の声が入ってくることはなかった……。
「っ照ちゃんえらい事になってきたね……」
「っあぁ……この階にいる全員!!気を引き締めろ!!!
いつどこから狙われるか分からねーぞ!!」
「「おお!!」」
「っこーち!!ラウール!!緊急事態はs『わーってるジェシー!
俺らも今向かってる!!』さっすがこーち!!援軍待ってるよ!!」
『お前らこそ!気抜くんじゃねーぞ!!』
「「ああ!!」」
この階にいる全員が警戒を強めた中、
またあの時と同じように煙幕が投げられてきた。
_フシャーーー!!
「っ全員銃を構えろ!!!部屋には絶対入れるな!!!」
照の合図に全員が銃を構えた時、少し離れたところでSPと敵襲が
衝突しているであろう打撃音などが聞こえてきた。廊下が騒音で
騒がしくになっていることでゆりらも目を覚ました。
「っん……何、だろ……」
ゆりは部屋の外の騒音に目を覚ましベッドから上半身を起こした。
騒音が聞こえてくるドアの方に目を向ける。外からは照やジェシーの
聞き馴染みのある人物達の危機迫る声がゆりの耳に入ってくる。
_ガツッ!「っぅぐ!っクソ!!!っざけんな!!
この先には行かせねえ!!!」
「ったあ!!こーち!!右は頼んだぞ!!」
「……何が、起きてんだろ……」
ゆりはまだうとうとしており、
まだ状況の理解ができていない様子だった。
『っゆりちゃん!!
敵襲だよ!!身を隠さなきゃ!!」
「……敵襲?」
『っ何呑気なk_バンっ!!……っ!?』
突如部屋の扉を開けられそこにゆりの知ってる人物は立っておらず
ガスマスクを被った男が立っていた。ユウが男の足元の方にふと目線を
向けると気絶し倒れている照達の姿が目に入ってきた……。
『っ……』
(っ……誰か、助けて……!母さんっ!!!)
そして入ってきた男はこう呟いた。
「迎えに来た_」