第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
「それじゃお風呂いこ?」
『うん……』
(やっぱり……あの時からゆりちゃん変だ……
絶対あのアロマのせいだ……)
2人はお風呂を済ませてゆりはベッドに入った。
アロマストーンもベッド脇のサイドテーブルに置く。
「お休みユウ、」
『うん、お休みゆりちゃん……』
こうしてゆりはあっという間に夢の中へ入っていった。
ユウはゆりが眠りについたのを確認すると
アロマストーンの容器に蓋をした。
『これで、幾らかはマシだよね……』
時刻は21:00。普段ゆりが寝る時間としてはかなり早いほうだ。
ゆりが眠りについて2時間後、23:00を回った頃に再び事が動く。
この時部屋の前に待機してるSPは照とジェシー。
「今日も何もないといいな……」
「だね〜……にしてもさ、」
「なんだ?」
ジェシーは目線だけを照に向けた。
「なんかさ、来海ちゃん達の様子明らかに変じゃない?
もちろん強姦されたショックが大きいんだとは思うけど……」
「様子がおかしい理由はそれだけで十分だろ。」
「でも……なんかロボットみたいな感じっていうか、
意思が感じられないかっていうかさ……」
「っ……まぁ、それは……来海ちゃんがゆりちゃんの部屋に
行きたいって言った時も、反応薄かったな……もっと来海ちゃんなら
喜びそうなもんだったけど……」
「やっぱりレイプされた事がショックだったのかな……正直、
ライブ当日まで全員揃って出るのは無理じゃない?」
「それは決めんのは上だろ……ここであれこれ言ってても
仕方ねぇ_ズーズッ!『っ緊急事態発生!!』つ!?」