第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
来海はボトルと容器をゆりに渡した。
「ありがとう、くる。
ここに入ってる液体をストーンに垂らせばいいんだよね?」
「うん。それじゃ、私はそろそろ部屋に戻るよ。」
「分かった……まだ色々疲れてるもんね?
話に付き合ってくれてありがと!」
「うん、じゃあまたね。」
「うん、また明日ねっ」
そう言うと来海はゆりの部屋から出ていき自分の部屋に戻った。
そしてその頃、凪咲は千鶴の部屋に、来夢は愛美の部屋にいた。
「千鶴、これ阿部さんから貰ったんだけど
私はもう大丈夫だから貴女にあげるわ。」
「……アロマストーン?
凪咲は、本当にもう大丈夫なの?」
「えぇ。貴女も珍しく昨日は泣いてたんでしょ?
これで少しは気持ちもラクになると思うわ。」
「そう、ありがとう。
それじゃお言葉に甘えて使わせていただくわ。」
「うん、そうして。
それじゃ私はそろそろ部屋に戻るわね。」
「えぇ。ライブまではまだ日数あるしそれまでゆっくり休んで。」
「ありがとう。」
「愛美ちゃん、これねあげる!」
「ん?これは何……?」
「アロマストーンって言うんだって。慎ちゃんにもらったの。」
「あぁ聞いたことある!へぇ……
あの森本さんがそんなものあげるイメージないんだけど……。←
でもそれだけらいちゃんのことを心配してるってことだよね。
ありがとう、それじゃあありがたく私も使わせてもらうね?」
「うん!凄くいい匂いだからね?」
「ありがとうらいちゃん。らいちゃんは疲れてないの?
まだ疲れ取れてないでしょ……?」
「うーん……いつもよりはそうかも……じゃあ戻るね!
慎ちゃんにも無理しないよう言われてるから。」
「分かった。じゃあまた明日会おうね。」
「うん、バイバイ!」
凪咲と来夢もそれぞれ2人の部屋から出ていき
自分の部屋に戻るのだった。そしてアロマストーンをもらった3人は
早速使ってみることにするのだった。
「……いい香り。
これはラベンダーかしら?心が、安らぐわ……」
「う〜ん……いい匂いっ
この匂いってラベンダーかな?
北海道で食べたラベンダーソフトクリームと似た匂いする!←
……あぁ、なんだろ…力が抜けるような……心が落ち着いてきたのかな?
ちょっとソファーで休もうかな……」