第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?
慎太郎に釣られるように風磨と亮平も来海と凪咲の元に歩み寄った。
_ガシッ!「っ来海!!お前……何ともないのか……?
っ一体、今までどこに居たんだよ!!」
「菊池さんそんなに肩強く掴まないでよ(苦笑)
後でゆっくり話すから……今は……」
「っわかった……急に済まなかった。
でも本当に無事で良かった……昨日はちゃんと守れなくて、ごめんな?」
「いいよ。仕方ないって……」
風磨は思わず来海の肩を掴んだが来海はそれを払うかのように苦笑い。
来夢と違い元気があまり見られない来海、恐らく捕まった先で何か
怖い思いをしたのだろうと思い風磨はとりあえず追求するのはやめた。
「っ凪咲ちゃん……昨日は本当にごめん!
っどこか怪我はしてない?何かされなかった?」
亮平も凪咲の肩を持ちながら問いかけた。
「今はちょっと……ちょっと疲れてて……
ホテルから離れた先で車から放り投げ出されたので……」
「っなんて酷いことを……!
っわかった。とりあえず中に入ろう?
またいつ組織の連中が現れるかもわからないからね……」
「はい……」
亮平は凪咲の肩を持ったままホテルの中に入る。
他の2人もマネージャーと一緒にホテルに入っていく。
そんな様子を見てほっとする反面なぜ急に3人が戻ってきたのか
涼介は違和感が抜けなかった。
だがどんな理由であれ3人が戻ってきたことに間違いはないため
とりあえず安心することにするのだった。
3人はそれぞれ自分の部屋に戻り風磨らマネージャーも一緒に入った。
涼介・侑李・大毅の3人は来海達が戻ってきたことを伝えた。
「っ本当ですか!?
来海達が戻ってきたって!!」
「うん。でも今はゆっくりさせてあげて?」
「っ……はい、」
ゆりは今すぐにでも来海たちの元に行きたかったが
来海たちの心境も考慮し涼介の指示に従うことにした。
だがゆりをはじめ千鶴と愛美は3人が帰ってきたことにより
顔色も元に戻っていった。
各マネージャーから3人の無事を話している頃、
来海たちは風磨たちからこれまでの事情を聞かれていた。
「っ来海ちゃん……今なんて……」
「……
犯されました。_」