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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第12章 ☆Story30☆ 北京は波瀾万丈!?


「っ……」

「最悪、物を取られるのはいい。失くなっても一時的な感傷だけからね。
けど……ゆりちゃん達はモノじゃなくヒトだ。
ゆりちゃん達の身に何かあれば当然俺たちも傷つくし、
何より家族が悲しむ……」

「っ……」

「タチの悪いいたずらだと思いたいけど、状況が状況なだけに
そうは思えない……」

「っわかりました……あの、
ホテルとかでも気を張っていたほうがいいですよね……」

「できたらね……けど、
ホテルまで気を張っていたら体もメンタルももたないよ。
だから戸締りはしっかりして?
24時間体制で警備を強化するしホテルの周りも
ドローンによる監視を増やすから……」

「ありがとうございます……最終日まで、
何事もなく終わればいいですね……」

「あぁ、そうだね……さて、もう出発の時間だ。……大丈夫そうかい?
最悪、番組の収録はなしってことにはできるけど……」

「っ大丈夫です!世界一になる為にはいろんな壁が立ち上がるって思えば
これくらい……もっと精神的に強くなれるチャンスだと思って
仕事はちゃんとこなします。それは、他のみんなも一緒だと思います。」

「……わかったよ。
君たちは、本当にここ最近成長し過ぎて怖いよ……でも、
俺らは全力でバックアップをするよ。……よし!
今日一日、がんばろうっか。」

「はい!」


ゆりは不安な気持ちも抱えつつ気持ちを切り替えてホテルを出発。
バスの移動中は極力カーテンを閉め視界に入らないよう注意に目を配る。
そしてゆりたちドルチェの両端にはSPがおりゆりの隣には
優吾と照が座っている。
こうして移動中は何事もなく現場に到着。
撮影を進めていったが事件は夕方、撮影の帰りに起こった……。









「よし、これで撮影は終了です!
皆さんお疲れ様でした!!」

「「お疲れ様でした!!」」



「ゆりちゃんお疲れ様、食レポも大分成長してるよ。」

「ありがとうございます!」

「それじゃ、今日の仕事も無事終わりだね。」

「そうですね!でも色々食べてあまりお腹いっぱいです笑」

「笑笑
まあ無理しないでホテルで休みな?それじゃ行こっか。」

「ですね。」


ゆり達がバスに向かって歩き始めた時、
前方に煙幕のようなものを噴射させる物体が投げ込まれた。
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